店舗家具と什器についての用語集
店舗家具や什器についての用語を解説しています。
什器の歴史や著名なデザイナー、用語などを詳しく解説しています。
あ
○アームチェア(あーむちぇあ)
座面の両側に肘掛(ひじかけ)のある椅子。肘掛け椅子。肘付椅子。
○アーリーアメリカン(あーりーあめりかん)
アメリカの英領植民地時代・開拓時代の建築や家具などの様式。建築・家具・工芸品でよく使われる。
○合欠き・相欠き(あいかき)
板と板を接合させる際に、双方の接合部を半分づつ欠きとって合わせる仕口。あいじゃくり (合決り・相決り) とも言う。
○アイリスローズ(あいりすろーず)
中米から南米北部に生育するマメ科の広葉樹。辺心材の区分は明瞭で心材は金褐色。木質は重硬で加工は困難であるが仕上がりは良い。家具、フローリング、内装用化粧合板、ロクロ加工などに用いる。
○青タモ(あおたも)
モクセイ科の広葉樹。北海道から九州までの山地に広く分布。ねばりがあるので曲木に適する。スキー板、野球バッド、テニスラケットなどの運動具材として知られる。家具材としても使われるが、樹が小さいので一般的ではない。コバノトネリコ、アオタゴとも言う。
○青肌(あおはだ)
モチノキ科の落葉高木。北海道から九州に広く分布。全体にピンクがかった乳白色で光沢がある。板目面に胡麻を散りばめたような模様が現れる。木質はやや重硬で木肌は緻密。加工はしやすく、狂いは少ない。こけしなどのロクロ細工や器具材、寄木細工などに用いられる。
○赤樫(あかがし)
ブナの常緑広葉樹。本州中南部から四国、九州に分布。心材は淡紅褐色から紅褐色。木質は極めて重硬で強靭。カシ類の中では比較的大径木となる。オオガシ(大樫)、オオバガシ(大葉樫)とも言う。
○赤松(あかまつ)
マツ科の常緑針葉樹。本州北部から四国、九州に生育。樹皮は亀甲状にはげやすく赤褐色。材は狂いはややあるが、水湿に強く耐久性に富む。雌松(メマツ)とも言う。
○赤身(あかみ)
木材の内部の色が濃い部分。辺材に比べ耐朽性があり材として利用価値が高い。「心材」ともいう。⇔白太
○脚物家具(あしものかぐ)
家具を大きく分類する場合、イス、テーブルなどのように脚(足)が付いたものを脚物家具と呼ぶ。⇔箱物家具。
○アジャスター(あじゃすたー)
テーブルなどの脚の下部に付いている部品。ねじることでテーブルを水平にするための微調整を行うことができる。
○網代(あじろ)
檜のへぎ板や竹などを、斜め短冊形に組んだもの。天井や羽目板などに用いる。
○安積 伸(アヅミ シン)(1965~ )
1965年 神戸生まれ。ロンドンを拠点とするプロダクト・デザイナー。国際的な場での講演活動も行っている。ハイスツール「LEM」が有名
○アッキレ・カスティリオーニ(あっきれ・かすてぃりおーに)(1918-2002)
イタリア人デザイナー。建築家としても活躍したデザイナー。アルコランプが有名。
○アノニマスデザイン
デザイナーが関与しないデザインもあるという認識からアノニマス・デザインと呼ばれる考え方ができた。(アノニマス=無名の・匿名のという意味。)
○アフリカンブラックウッド(あふりかんぶらっくうっど)
アフリカのサバンナに生育するマメ科の広葉樹。黒檀に似ているが、それよりも材質は硬く、木肌は緻密。紫檀やローズウッドの仲間。音の響きが良いことや轆轤 (ロクロ )加工に適していることからオーボエやクラリネットなどの木管楽器に使われる。
○アフリカンマホガニー(あふりかんまほがにー)
アフリカに産するセンダン科の広葉樹。心材は淡桃褐色から濃赤褐色を呈し、しばしば美しい杢目が現われる。木質はやや重硬で、心材の耐久性も良い。 家具材、内装材、ドア材、窓枠、楽器、ツキ板などに用いる。
○アフロルモシア(アフロルモシア)
アフリカに産するマメ科ペリコプシス属の広葉樹。 心材は黄褐色から金褐色を呈し、木質は重硬。家具材、床材、内装材、額縁、ツキ板などに用いる。
○亜麻仁油(あまにゆ)
麻の種子から得られる植物性の乾性油。オイルフィニッシュ等に用いるオイルの主原料。亜麻子油 (あましゆ) とも言う。
○アムーラ(あむーら)
東南アジアに産するセンダン科の広葉樹。 心材は赤褐色ないし濃褐色を呈し、肌目はやや粗い。建築用造作材、床材、家具の引き出し、合板などに用いる。
○洗い替え(あらいかえ)
古くなって汚れた桐箪笥を再生すること。その方法は熱湯をかけて汚れを落とし、表面を削ってキズなどを補修して仕上げる。洗い直しとも言う。
○アラスカヒノキ(あらすかひのき)
アラスカからオレゴンにかけての太平洋岸に生育するヒノキ科の針葉樹。 心材は淡い黄色で年輪幅は均一。材には特有の臭気がある。
○有明行灯(ありあけあんどん)
マッチも無かった昔は、直に明かりをともすことが難しかったので、寝るとき枕もとに置いて夜通し灯していた行灯。持ち歩けるよう小型で、提げ手が付いている。
○蟻組み(ありぐみ)
引出しの前板と端板(側板)を接合するときの代表的な組手。ほぞの先端が広がっているので引っ張り強度が大変優れている。先端が広がった形状が鳩の尾に似ることから、ダブテール(dove taill)接ぎとも言う。
○蟻桟(ありざん)
蟻形に掘ったほぞ穴に桟を差し込んで厚板の反りを防止する技法。裏桟の一種で吸付き桟とも言う。一枚板のテーブルの裏側によく用いられる。
○アルヴァ・アアルト(1898-1976)
フィンランドが生んだ20世紀を代表する世界的デザイナー。多くの建築、家具のデザインを手掛けている。パイミオが有名
○アルネ・ヤコブセン(1902-1971)
デンマークの建築、家具デザイナー。成型合板を使ったアントチェアをはじめスワンチェア、エッグチェアが有名。
○泡杢(あわもく)
木目の紋様の一種。比較的小さな円形の模様が散らばって現れるもので、水中に浮き上がってくる泡粒に似ていることからこう呼ばれる。
○行火(あんか)
炭火を入れて足を温めるための暖房器具。
○アングル蝶番
L字型をしたちょうつがいで、扉を大きく開けることが出きる。
○行灯・行燈(あんどん)
主に室内で使う小型の照明器具。木や竹・金属などで作られた枠に和紙を張り、火皿に入れた油に灯を点して光源とした。
い
○イームズ
チャールズ・イームズ(1907~1978) は1940年代から70年代にかけ、妻のレイとともにカリフォルニアを拠点として活躍した、ミッドセンチュリーの中心的な役割を果したデザイナー。成型合板を主流に、新しい材質と構造により椅子をはじめとする機能的家具をデザインした。
○イエローバーチ(いえろーばーち)
アメリカの東部に産するカバノキ科の広葉樹。心材は淡い紅褐色からクリーム色。木肌は緻密で表面の仕上がりは美しい。家具材、キャビネット、内装パネル材、ドア、玩具、床材などに用いる。
○生節・活き節(いきぶし)
製材した後も樹幹の組織と緊密に結合している節。これに対して、節穴のように抜け落ちるものを「死節」と言う。
○衣桁(いこう)
着物などをかけて置く家具。形は鳥居に似る。今、多くは真中から蝶番により折り畳むしかけ(衣桁屏風)が多い。
○イサム・ノグチ(1904-1988)
アメリカ生まれのデザイナー。父親が日本人で母親がアメリカ人のハーフ。彫刻家としての活躍が目立つが、照明や家具のデザインも多く手掛けている。照明はAKARIシリーズ、家具はノグチテーブルが有名。
○石畳組継ぎ(いしだたみくみつぎ)
接合部双方の小口を等間隔に四角く欠いでL字型に接合する方法。霰組継ぎ(あられくみつぎ)、刻み組継ぎ(きざみくみつぎ)、石垣組継ぎ、畳組継ぎとも言う。また、コーナーロッキングの名でも知られる。
○衣装箪笥(いしょうだんす)
衣類を収納する箪笥。
○板矧ぎ(いたはぎ)
板の側面同士を接ぎ合わせることを板を「はぐ」と言い、矧ぎ合わせて幅の広い板を作る工法(幅矧ぎ)。
○板目(いため)
丸太の中心からずれて挽くと、年輪が平行ではなく、竹の子を縦に割った時のような山形の木目が現れ、これを板目と言う。 ⇔柾目(まさめ)
○板屋楓(いたやかえで)
カエデ科の広葉樹。日本各地に分布。木質はやや重硬で、材面には絹のような光沢がでる。美しい縮杢や鳥眼杢が現れるものもあり、工芸材料として珍重される。トキワカエデ(常盤楓) とも言う。
○市松模様(いちまつもよう)
碁盤目状の格子の目を色違いに並べた模様。江戸中期、歌舞伎俳優佐野川市松がこの模様の袴(はかま)を用いたことに始まるという。2020年東京五輪のエンブレムにも用いられている。
○銀杏(いちょう)
イチョウ科の落葉針葉樹。 材は緻密で美しく加工し易い。全体に均質で、狂いも少ない。 碁盤、将棋盤のほか、算盤珠、俎板(まないた)、彫刻材などに用いられる。
○伊東豊雄(いとう とよお)
1941年ソウル市生まれ。建築家。伊東豊雄建築設計事務所代表。日本建築学会賞作品賞2度、グッドデザイン大賞、2013年度プリツカー賞など受賞歴多数。
○糸鋸(いとのこぎり)
弦掛鋸の一種で、糸のように細い鋸の歯を半円形の金具枠の両端に取り付けたもの。板の中を切り抜くときや、曲線状に板を切るときなどに用いる。
○芋継ぎ(いもつぎ)
平面に対して直角に平滑に取り付ける単純な接合法。平継ぎ又は単に「いも」ともいう。
○囲炉裏(いろり)
部屋の床(ゆか)を四角に切りぬいて、防寒用・煮炊き用に火をたく装置。
○岩谷堂箪笥(いわやどうたんす)
岩手県奥州市江刺区で作られる箪笥。1982年には経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定された。
○インシュレーションボード
植物繊維をほぐして成型した軽量な板。断熱材や吸音材となる。軟質繊維板。
○印籠継ぎ(いんろうつぎ)
継手の一種で、接合部の材の一方の端を突出させ、他方の端をへこませて接合させ、継ぎ目に段がつかないようにしたもの。
○印籠蓋(いんろうふた)
箱などの蓋(ふた)の形式の一種で、蓋と身の境を欠くなどして、外面が平らになるようにしたもの。
う
○ウィンザーチェア(うぃんざーちぇあ)
7世紀後半よりイギリスで製作されはじめた椅子。1720年代にはアメリカへ渡り、簡素で実用的な椅子として非常に流行を見せた。
○ヴィコ・マジストレッティ(1920-2006)
イタリア生まれのデザイナー。都市計画、建築、インテリア、家具など幅広い分野で活躍した。現在のイタリアデザイン界の基盤を作ったデザイナーとして有名。
○ウェビングテープ(うぇびんぐてーぷ)
繊維にゴムを浸透させた幅広のテープを縦横に組み合わせたもの。座り心地は柔らかく、沈みこむ感じ。 弾力、耐久性ともにスプリングには劣るが、軽量化ができるため重量的に軽めのソファの製作の場合にはこちらが使われる。
○ヴェルナー・パントン(1926-1998)
デンマーク生まれのデザイナー。アルネヤコブセンの建築事務所で修業を積み、29歳で自身の事務所を設立。その後、建築家、家具・プロダクトデザイナーとして活躍する。パントンチェアが有名。
○ウォークインクローゼット(うぉーくいんくろーぜっと)
衣類やリネンなどを収納する小部屋。人が歩いて入れる収納スペース。
○ウォーターベッド(うぉーたーべっど)
スプリングの代わりに水袋で体重を支えるベット。
○ウォールナット(うぉーるなっと)
くるみ科の落葉広葉樹。アメリカの東部及びカナダの中東部に分布。色が褐色に近く油分も多いため艶があります。木質は耐衝撃性に強く、加工性や接着性に優れています。また木目が美しいことも挙げられます。
○鶉杢(うずらもく)
木目の模様の一種。鶉の羽の模様に似ることからこの名前が付いた。針葉樹の屋久杉や赤松の古木に多く現れる。
○打付け錠(うちつけじょう)
タンスの引き出しや扉などに打ち付けた錠前。
○内法(うちのり)
箱などの内側の寸法。⇔外法
○ウッドデッキ(うっどでっき)
木製のテラス。紫外線や雨にもあたることから耐久性の強い木材が求められる。
○ウッドシーラー(うっどしーらー)
ラッカー性の木材専用の下塗り塗料。木材の中への塗料の浸透を防ぐと同時に付着性を良くする物。
○埋め木(うめき)
すきまや割れ目などに木片を埋めて繕うこと。
○埋れ木(うもれぎ)
地層中に埋まった樹木が長年の間に炭化して化石のようになったもの。
○裏板(うらいた)
家具の背面など見えない部分に用いる板のこと。
○裏残(うらざん)
板の反りを抑えたり補強の目的で、化粧面の裏に取り付ける桟。
○漆(うるし)
ウルシ科のウルシノキ(漆の木;Poison oak)やブラックツリーから採取した樹液を加工した、ウルシオールを主成分とする天然樹脂塗料である。 塗料とし、漆工などに利用されるほか、接着剤としても利用される。
○ウレタン樹脂塗装(うれたんじゅしとそう)
合成樹脂の一種。塗装後の光沢感や付着性に優れているおり、塗膜を作ることで汚れを付きにくくすることができる。紫外線などに対しての耐侯性が高い。ウレタン塗装とも言う。
○上置き(うわおき)
家具の上に置きそえる箱。⇔下置き・下台
え
○エーロ・アールニオ(1932- )
フィンランド生まれのデザイナー。工業デザイナーとしても活躍している。ボールチェアが有名。
○エーロサーリネン(えーろさーりねん)
フィンランド生まれのデザイナー。北欧モダンとアメリカンモダンを調和させた建築や家具を発表する。イームズとも仲が良く、一時期は同じ事務所で仕事をしていた。チューリップチェアが有名。
○エキストラベッド(えきすとらべっど)
ホテルなどで定員以上の客を泊める場合、追加して用意される簡易なベッド。
○エクステンションテーブル(えくすてんしょんてーぶる)
必要に応じて甲板(こういた)の大きさを変えられるテーブル。甲板を折りたたむ方式のほか、回転式やスライド式などがある。
○エス・ピー・エフ(SPF えす・ぴー・えふ)
SPF材とは、亜寒帯針葉樹林に生育するスプルース(Spruce)、パイン(Pine)、ファー(Fir)の総称でその頭文字を並べたもの。
○蝦夷松(えぞまつ)
寒い地方に産する、まつ科の常緑高木。葉は線形。トドマツと共にわが国で最も重要な製紙・人絹パルプ用材。
○エナメル塗装(えなめるとそう)
ワニスと顔料とを混合した塗料の総称で、不透明塗料のこと。塗膜の光沢や硬さが優れている。
○荏の油(えのあぶら)
荏胡麻(えごま)の種子から採取した乾性油。日本古来の伝統的なオイル。油紙・雨傘などに塗る。
○榎(えのき)
本州、四国、九州に分布するニレ科の落葉広葉樹。心材は黄褐色。木質はやや硬いが強度は比較的小さい。建築材や器具材、ケヤキの代用として家具材などにも用いられる。
○F1合板(えふわんごうはん)
ホルムアルデヒド放散濃度が極めて低い合板。
○エボニー(えぼにー)
黒檀のこと
○エポキシ樹脂(えぽきしじゅし)
エポキシ基をもつ合成樹脂で、接着性が極めて強力なもの。木材はもちろん金属や陶器などの接着にも用いる。
○エム・ディー・エフ(MDF えむ・でぃー・えふ)
MDF”Medium Density Fiberboard”(中質繊維板)の略。木材を繊維状にほぐし、接着剤などを配合してボードに成型した「繊維板」の一種。
○遠州行灯(えんしゅうあんどん)
小堀遠州が考案したと伝えられる円筒形の行灯。丸行灯。
○エンジニアードウッド(えんじにあーどうっど)
木を原材料に工場で二次加工された木質部材のうち特に強度特性が計算・評価・保証された木材製品
○縁台(えんだい)
敷居の外側につけた縁側。 「縁台」 木・竹など作り、庭・露地などに置いて夕涼みなどに用いる細長い腰かけ台。
○演台(えんだい)
演者の前に置く台。
お
○オー・エス・ビー(OSB おー・えす・びー)
配向性ストランドボード(Oriented Strand Board)の略。木質ボードの一種。薄い木片(ストランド)を繊維方向が各層直交するように重ねて接着剤で熱圧成形等を行った合板。OSB合板。主に床、壁、屋根の下地などに使われる。
○オーバーレイ合板(おーばーれいごうはん)
表面に塗膜を作ったり、シート状のものなどをかぶせたりすること。化粧合板を指す。
○追い柾目(おいまさめ)
板目と柾目の中間の木目
○オイルステイン(おいるすていん)
油溶性の着色剤。木材の着色では肌目が毛羽立ちせず着色性が良い。略してOSと表示する
○オイルフィニッシュ(おいるふぃにっしゅ)
木材塗料の名称の1つです。 オイル塗装、オイル仕上げとも言う塗装方法。天然乾性油に若干の樹脂や着色剤等を入れ、木材の表面に浸透させる方法。
○応接セット
来客用の椅子とテーブルのセット。応接間に備える家具。
○岡本 太郎(おかもと たろう)(1911~1996)
1911年神奈川県生まれ。彫刻家、画家、建築家など幅広い分野で活躍した日本の巨匠。1930年から10年間フランスで過ごす。積極的に絵画・立体作品を制作するかたわら、縄文土器論や沖縄文化論を発表するなど文筆活動も行い、雑誌やテレビなどのメディアにも1950年代から積極的に出演した。多数の家具・プロダクトの作品を残している。
○岡持ち(おかもち)
料理や食器を持ち運ぶ際に用いる箱のこと。 蓋付きの箱の両側に長柄が付いており取っ手を渡した構造になっている。
○置床(おきどこ)
移動可能な床。
○オットマン(おっとまん)
椅子の前に置いて使う足を乗せる台のようなもの。フットスツールとも言う。
○鬼目鑢(おにめやすり)
大根おろしのような目を立てたヤスリ。普通では目づまりしやすい、木や鉛などの加工に適する。
○オリーブウッド(おりーぶうっど)
モクセイ科の広葉樹で地中海沿岸やアフリカに生育。材面は、淡褐色の地に濃淡の縞が現われる。重厚で木肌は緻密。乾燥は難しく狂いやすい。
○折戸(おりど)
蝶番(ちようつがい)で折り畳めるようにした戸。
○オレフィンシート(おれふぃんしーと)
プラスチック(樹脂)の一種で、塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)と共に汎用プラスチックと呼ばれている。オレフィンをシート状にしたもの。燃やしてもダイオキシンが発生しにくい。
か
○カービング(かーびんぐ)
carve は彫る、切るを意味し、彫り物のことを指す。
○階段箪笥(かいだんたんす)
階段の下の空間を有効利用する目的で、引き出しなどを取り付けた収納箪笥。日本独自の構造。箱階段とも呼ばれる。
○カウンター(かうんたー)
飲食店・銀行などで、客側と従業員側とを仕切る(細長い)テーブル。
○柿渋(かきしぶ)
渋柿の果汁を搾り発酵させた後、数年熟成した液。
○柿の木(かきのき)
カキノキ科の落葉広葉樹。材は淡い橙褐色を帯び、黒色の縞模様や濃淡があることがり、こうした材は黒柿 (くろがき) と呼ぶ。
○懸盤(かけばん)
食器を載せる四本足の台。
○笠木(かさぎ)
室内の階段や吹抜廻りに設ける手摺壁の頂部に、かぶせて設ける部材。
○飾り棚(かざりだな)
収納と展示双方の目的を兼ねる装飾用の戸棚のことをいいます。 居間や応接間などに置かれ、それそのものが装飾性の高いものもあります。
○樫目(かしめ)
樫類(ブナ科)の板目面に現れるゴマ粒上の斑点。
○春日杉(かすがすぎ)
奈良県にある春日山周辺に生育する杉。
○堅木(かたぎ)
堅い木の事。主に広葉樹を指す。
○片山 正通(かたやま まさみち)(1966~ )
1966年岡山県生まれ。インテリアデザイナー。ユニクロ等の店舗デザインを多数手がけている。
○花台(かだい)
花瓶をのせる台。
○カップボード(かっぷぼーど)
14世紀頃のイギリスで登場した、高価なお皿を飾るための棚。
○桂(かつら)
カツラ科の落葉広葉樹で、日本の特産種。辺心材の境界は明瞭で、辺材は淡い緑黄色。心材は褐色。年輪はやや明瞭。やや軽軟材で、質は密である。
○樺(かば)
カバノキ科の落葉広葉樹。白樺(シラカバ)も同種であるが、家具用材としては主に真樺が使われる。
○カバーリングソファ(かばーりんぐそふぁ)
専用のカバーが付いているソファ。
○ガブリオールレッグ(がぶりおーるれっぐ)
猫脚のこと。ロココ様式が流行した頃から多く取り入れられ、クイーンアン様式のころまで盛んに使われていた脚の形。
○鎌倉彫(かまくらぼり)
浮彫り彫刻した素地に黒漆を加え、更にその上を朱塗で装飾した漆器技法の一種。鎌倉時代に仏像彫刻の手法として大陸から伝来し、主に鎌倉で発達したのでこう呼ばれる。
○框(かまち)
角材を方形に組んだ枠
○框組み(かまちぐみ)
角材を方形に組んだ枠を框と言い、その枠内に板をはめ込んだ構造を框組みと言う。
○鴨居(かもい)
和風建築の開口部の上に渡した横木で、障子や襖などの引き戸を動かすための溝を掘り敷居と一対になっている。
○榧(かや)
イチイ科の常緑針葉樹。 本州中南部から四国、九州の主として暖帯に生育。また、朝鮮にも分布する。材はやや重硬で、光沢があり緻密で美しい。
○蚊帳(かや)
寝るとき、蚊を防ぐために吊り下げて寝床をおおうもの。
○カラーボックス(からーぼっくす)
色を塗った合板やボードで作られ、簡単に組み立てできる収納箱。
○唐木(からき)
熱帯産の希少価値が高い高級銘木の代名詞。中国を経由して輸入されていたのでこう呼ばれる。
○唐櫃(からびつ)
かぶせ蓋のついた箱で、四本または六本の脚のついたもの。
○唐松(からまつ)
マツ科の針葉樹。日本の松類の中で落葉するのはカラマツだけである。天然分布は、本州中部から北部に至る。
○がらり戸(がらりど)
建具などで,一定の傾斜をつけ,少しずつ間をあけて平行にとりつけた幅の狭い薄板を取り付けた戸。
○側板(がわいた)
家具の側面に取り付ける板。
○環孔材(かんこうざい)
木材の導管の分布が、年輪に沿って環状に配列しているもの。
○含水率(がんすいりつ)
物質に含まれる水分の割合を示したもの。 重量基準と体積基準の含水率があるが、単純に含水率と呼ぶ場合は、重量含水率を示す。
○観音開き(かんのんびらき)
両開きの扉の一種。2枚の戸またはそれに類似したものが、それぞれ左右の端部を軸に、中央から左右に回転する開き方である。
き
○木裏(きうら)
木を製材したとき、樹心に近い切断面のこと。
○木表(きおもて)
木を製材したとき、樹皮に近い切断面のこと。
○気乾比重(きかんひじゅう)
木材を乾燥させた時の重さと同じ体積の水の重さを比べた値。木材の硬さや強度を表す基準の一つ
○木釘(きくぎ)
木でできた釘。
○木殺し(きごろし)
木工技術の一種。 ホゾ組みなどの際に、ホゾを玄翁で叩くことで圧縮することで組みやすくする。
○キシラデコール(きしらでこーる)
木材専用の保護着色塗料の商品名
○木地(きじ)
木材の地質(じしつ)。
○木地師(きじし)
ロクロを回して木を削り、木地のお椀やお盆などを作る職人。
○木地仕上げ(きじしあげ)
木材がもつ天然の色や質感を損なわない塗装法。
○木曽五木(きそごぼく)
江戸初期に荒廃した森林資源を守るため尾張藩が伐採禁止にしたヒノキ・サワラ・コウヤマキ・アスナロ・ネズコの五種類の木材。
○喜多 俊之(キタ トシユキ)(1942~ )
1942年大阪府生まれ。プロダクトデザイナー。海外、日本のメーカーから家具、家電、ロボット、家庭日用品に至るまでのデザインで多くのヒット製品を生む。作品の多くがニューヨーク近代美術館、パリのポンピドゥー・センターなど世界のミュージアムにコレクションされている。
○几帳(きちょう)
室内の仕切りに立てた道具。台に二本の柱を立て横木を渡して、それに「帳」という、羽二重の袷(あわせ)の布をかけたもの。
○木取り(きどり)
与えられた材料から必要な大きさの寸法、数量を歩留りがいいように割り振りして裁断すること。
○キャスター(きゃすたー)
家具やピアノなどの脚に付け、方向を自在に変えることができる小さな車輪。
○キャノピーベッド(きゃのぴーべっど)
天蓋付きベッド
○キャビネッット(きゃびねっと)
納戸や物置を指すフランス語。
○キャレル(きゃれる)
図書館内に設られた小さく区画された個人用の読書席。または閲覧席。
○キュリオケース
キュリオ=骨董品を意味し、それを陳列するケースを指す。
○経木(きょうぎ)
杉や檜などの木材を紙のように薄く削ったもの。
○脇息(きょうそく)
座った時にひじをかけ、体をもたせて休息するために使った道具。
○鏡台(きょうだい)
顔や姿をうつし化粧をするための、鏡を取り付けた台。
○教卓(きょうたく)
教室で教師が立つ前に置いて使用する机。
○鏡面仕上げ
塗装面を鏡のように滑らかに磨き上げ、艶のある仕上げにしたもの。
○桐(きり)
ごまのはぐさ科の落葉高木。五月ごろ筒状の淡紫色の花が咲く。葉は大形で掌状。材は軽く、狂いが少なく、音をよく伝えるので、家具類・細工物・げた・琴などに使う。
○桐箱(きりばこ)
桐で出来た箱のこと。 主に掛軸、骨董品、風鎮、数珠などを保管するのに使用される。
く
○クイーンアン様式
イギリスのアン女王時代の優雅な様式の家具。彫刻が増え、イスの背板の透かし彫りは、流れるような曲線模様。(壺のような形をしている)脚部はガブリオール(猫脚)になっているのが特徴。
○楔(くさび)
V字形にとがった木片・鉄片。木石を割り広げたり、重い物を押し上げたり、物のつぎ目に打ってとめたりするのに使う。
○櫛笥(くしげ)
櫛など、化粧道具を入れておく箱。
○孔雀杢(くじゃくもく)
木の模様の一種。孔雀の羽のような杢目で黒柿に希に現われる。
○楠(くすのき)
クスノキ科ニッケイ属の常緑高木である。一般的にクスノキに使われる「楠」という字は本来は中国のタブノキを指す字である。
○組み木(くみき)
両端に切り込みを入れた長短の木片で,組み合わせて種々のものに作る玩具。
○組子(くみこ)
障子や欄間などの枠の間に縦横に組み込んだ細い部材のことで、釘を使わずに木を組み付ける。組子細工。飛鳥時代から長い年月をかけて磨きぬかれた木工技術。
○組手(くみて)
二つの部材を組んでつなぐとき、木口 (こぐち) に細工を施して接合部の強度を高める工法。
○クランプ(くらんぷ)
ねじのついたコの字形の金具で、板と板を接着させる時などに固定させておくための道具。
○栗(くり)
ぶな科の落葉高木。また、その実。秋、いがに包まれた実がなる。材は堅く、家屋の土台、車などに使う。
○胡桃油(くるみあぶら)
胡桃やナッツの実から取れる乾性油で、天然植物の中でも乾くと固まる性質をもった油。
○グレージング塗装(ぐれーじんぐとそう)
一度塗った塗料をウエスやブラシで拭き取ってぼかし、いかにも時代がかったような仕上げにする塗装方法。
○黒川 紀章(くろかわ きしょう)(1934~2007)
1934年愛知県生まれ。日本の建築家、思想家、実業家、政治活動家。日本芸術院会員。1986年に建築界のノーベル賞と言われるフランス建築アカデミーのゴールドメダルを受賞。
○クローゼット(くろーぜっと)
衣類などを収納する戸棚。
○黒松(くろまつ)
海岸地方に生える、皮が黒ずんだ松。アカマツより太くて強い。樹脂が多く、松脂がとれる。材は建築・土木用。
○桑(くわ)
くわ科の落葉高木。栽植したものは年々養蚕のため刈りとるので、あまり大きくはならない。葉は蚕の飼料。赤紫のノイチゴ状の実は食用・桑酒用。材は家具用。
け
○化粧合板(けしょうごうはん)
突き板や木目印刷紙、合成樹脂シートなどを張った合板。オーバーレイ合板とも言う。
○化粧台(けしょうだい)
部屋の装飾として置く台。
○桁(けた)
建物や橋などの重量物を支えるため、柱や橋脚に渡される太目の横材。
○下駄箱(げたばこ)
履物を収納するための家具。
○罫引き(けびき)
木材面に線を引いたり、薄板を割ったりするための木工具。定規板に差した角棒の一端に刃を取り付けたもの。
○欅(けやき)
にれ科の落葉高木。大木になる。材はかたく、木目(もくめ)が美しい。建築・船舶・器具用材。
○見台(けんだい)
書物をのせて読むための台。
○建ぺい率(けんぺいりつ)
建築面積の敷地面積に対する割合のこと。
○間箪笥(けんだんす)
間口が一間(1800mm)ある大型の箪笥。
○剣持勇(ケンモチイサム)(1912~1971)
日本そして世界を代表するインテリアデザイナー。第二次世界大戦後に渡辺力・柳宗理・長大作・水之江忠臣らと共にジャパニーズ・モダンと呼ばれるデザインの礎を創ったと言われる。
こ
○コーリアン(こーりあん)
米国デュポン社が開発したアクリル系の人工大理石。
○甲板(こういた)
机やテーブル、棚などの上面の板。天板又はテーブルトップ、トップボードとも言う。
○合板(ごうはん)
薄板(単板)を何枚か、木目が互いに直交するように重ねて接着剤で張り合せた板。一枚板に比べ割れにくく狂いが少ない。プライウッド。
○行李(こうり)
柳や竹で編み、衣類などを納める直方体の入れ物。
○肥松(こえまつ)
脂(やに)の多い松。長年使い込むと飴色の光沢がで、茶道具の素材として珍重される。
○黒檀(こくたん)
カキノキ科カキノキ属の熱帯性常緑高木の数種の総称。 インドやスリランカなどの南アジアからアフリカに広く分布している。 木材は古代から世界各国で家具や、弦楽器などに使用され、セイロン・エボニーは唐木のひとつで、代表的な銘木である。
○木口(こぐち)
木材を繊維方向に直角に切ったときの断面。
○木端(こば)
ヒノキ・マキ等を薄くはいだ板。主に屋根をふくのに使う。
○木挽き(こびき)
丸太を大鋸(おが)でひき切って製材すること。
○コモド(こもど)
リビングの壁際に置く引出し付きの小型のタンス、あるいはキャビネット。
○コルク(こるく)
コルクガシの樹皮のコルク組織を剥離、加工した弾力性に富む素材。
○コレクションテーブル(これくしょんてーぶる)
テーブルの天板にガラスがはまり、収納物をディスプレイできるテーブル。
○コロニアル様式(ころにあるようしき)
17~18世紀のイギリス・スペイン・オランダの植民地に見られ、特に植民地時代のアメリカで発達した。 建物は正面にポーチがつき、大きな窓やベランダがある。 アメリカなどではおもに木造で、板を横に張った壁が特徴的。
○コンソールテーブル(こんそーるてーぶる)
基本的に単体では自立しない壁に取り付けられた二本脚のテーブルを指す。近年では、壁際に密着させて置く小振りなテーブルを言う。
○コントラクト家具(こんとらくとかぐ)
学校、病院、ホテル、図書館、事務所など、商業的な要望をもとに注文される家具。
○コンクリートパネル(こんくりーとぱねる)
コンクリートを流し込む際の枠を構成するコンクリート型枠用合板。コンパネと略すことが多い。
○婚礼家具セット(こんれいかぐせっと)
結婚時に購入される収納家具のセット。
さ
○サーフェーサー(さーふぇーさー)
エナメル仕上げのときに使う下塗り塗料
○サーペンタイン(さーぺんたいん)
蛇(SERPENT)を意味し、曲がりくねったカーブの形状を表す。一般的には中央に凸部がありその両脇の凹部にがつながっている三連続の曲線の形状を指す。
○サーモウッド(さーもうっど)
薬品などを使わず、熱と水だけを使用した高熱木材乾燥技術により、材料の耐久性と寸法安定性を高めた木材。
○座椅子(ざいす)
和室で用いる脚のない背もたれ用の椅子。
○サイドテーブル(さいどてーぶる)
わきづくえ。机のわき、部屋のすみなどに置く補助的な机。
○サイドボード(さいどぼーど)
洋家具の一種。皿,フォーク,スプーンなどを収納する戸棚と,引出しを備えた食器戸棚,配膳の際のサービング・テーブルserving tableの機能を兼ねた食堂用の家具。
○逆目(さかめ)
木を削るとき、木目にさからって削ること。
○笹杢(ささもく)
木の木目模様の一種。笹の葉が折り重なったような先の尖ったギサギサ模様の杢。
○指金・指矩(さしがね)
工具の一種。金属製で目盛りがついており、材木などの長さを測るのに使われる。L字型をしており、両方の辺(長手と短手(妻手))に目盛りがある。また、内側にも目盛りがある。角は直角を測るために使われる。
○指物(さしもの)
釘や接着剤などの接合材料を使わず、木と木を組み合わせることによって組み立てられる木工のこと。
○座卓(ざたく)
和室に置き、座って使う机。
○佐藤 オオキ (さとう おおき)
家具・プロダクトデザイナー。2002年デザインオフィス「nendo」設立。イタリアの家具ブランドカッペリーニのチーフデザイナーを勤める。日本を代表する世界的デザイナー。
○佐渡箪笥(さどたんす)
江戸から明治にかけて佐渡島で作られていた民芸的な箪笥。時代箪笥の王様。幕末から明治20年ころ間での期間が最盛期
○桟木(さんぎ)
木材を自然乾燥する際、桟積みにして風通しをよくするため板と板の間に挟む角材。
○三脚椅子(さんきゃくいす)
木を三叉(さんさ)に組み、座る部分に布などを張った折り畳みの椅子。
○散孔材(さんこうざい)
木の導管の分布が無差別に散在している材。
○サンディング(さんでぃんぐ)
サンドペーパーをかけて表面を平滑にすること。
し
○シーズニング(しーずにんぐ)
木材は季節によって伸縮を繰り返すので、製材した後、数年、あるいは数十年野積み乾燥させ、四季の気候に慣らすこと。
○椎木(しいのき)
ブナ科シイノキ属の常緑樹の総称。材はやや重硬で、狂いが生じやすい。器具材、建築材、枕木、薪炭などに用いる。
○シェルフ(しぇるふ)
商品を置く棚
○シェード(しぇーど)
電灯やランプの傘
○紫外線硬化型塗料(しがいせんこうかがたとりょう)
紫外線 (ultraviolet) を照射することにより、秒単位の短時間で硬化するもので、鏡面仕上げに適し、テーブルの天板や家具、フローリングなどに利用される。
○システムキッチン(しすてむきっちん)
日本の台所(キッチン)の形態の一種。共通な色・寸法の各種ユニット(収納具、調理・洗浄設備、作業台など)をパーツとして組み合わせ、一枚板の天板(ワークトップ)をのせ、全てが一体となるように組み合わせた台所のこと
○自然塗料(しぜんとりょう)
天然材料を主成分にしている自然塗料。石油系の合成樹脂塗料に比べて、木材の保護という点においては弱い。経年変化を楽しむことができる。亜麻仁油、蜜蝋、柿渋などがある。
○時代箪笥(じだいたんす)
アンティークな和家具の総称。佐渡箪笥や松本箪笥などがある。
○紫檀(したん)
英名はローズウッド。マメ科の常緑小高木。材は周辺部が白、中心部が黒紅紫色で、木目(もくめ)が美しく堅いことから家具材として重用される。
○漆器(しっき)
木や紙などに漆(うるし)を塗り重ねて作る工芸品である。漆をまとった食器の意味であるがそれに捉われない。 漆を表面に塗ることで器物は格段に長持ちする。
○設い(しつらい)
構え作ること。部屋を家具や調度品で飾り付けること。インテリアコーディネートの一種。
○蔀戸(しとみど)
格子を組んで間に板を挟んだ板戸。
○死節(しにぶし)
枯れた枝が幹に包み込まれて出来たもの。抜け節、つまり節穴になることが多い。
○地袋(じぶくろ)
床の間のわきに設けた違いだなの下などにある、小さい袋戸棚。
○四方柾(しほうまさ)
柱用などの角材で、4面とも柾目が通っている木材。
○縞杢(しまもく)
年輪の模様とは異なり、色素によって縞目模様になって現れる杢目
○ジャン・プルーヴェ(1901~1984)
フランス生まれのデザイナー。1930年にはコルビュジエらと共に現代芸術家組合(UAM)を設立。合理的で無駄の無い構造の家具を数多く手掛けた。
○集成材(しゅうせいざい)
断面寸法の小さい木材(板材)を接着剤で再構成して作られる木質材料。 構造用と造作用に分類され、主に建材やテーブルの天板などの家具素材として用いられる。
○収納家具(しゅうのうかぐ)
生活用品や衣類などを収納しておく家具。たんす・戸棚など。
○手炉(しゅろ)
手を温める時に使う火鉢。
○什器(じゅうき)
日常生活用の家具や器具。
○ショーケース(しょーけーす)
商品を陳列するための、透明ガラスがはまった飾り棚。
○ジョージアン様式(じょーじあんようしき)
18世紀英国のジョージ1世~3世時代のスタイルを総称して、ジョージアン様式と呼ぶ。優美できゃしゃなフォルムも持ち、ハート型や楕円形、盾型などのイスの背を持つデザインが特徴。
○ジョージネルソン(1908~1986)
アメリカ生まれのデザイナー。建築やプロダクトデザインなど幅広い分野で活躍した。
○床几(しょうぎ)
細長い板に脚を付けた簡単な腰掛け。
○庄内箪笥(しょうないたんす)
山形県の庄内及び鶴岡地方で作られていた箪笥。
○状箱(じょうばこ)
書状箱の略称。手紙や書類を入れておく箱。
○錠前(じょうまえ)
「鍵」と「錠」のセットを「錠前」と呼ぶ。
○書架(しょか)
書物を並べて置く棚。
○食卓セット(しょくたくせっと)
ダイニングテーブルと椅子をセットにしたもの。
○燭台(しょくだい)
蝋燭を立てて燈す台。ロウソク立て。
○白木(しらき)
塗装を施さない木材。
○人工乾燥(じんこうかんそう)
機会を使って短時間で木材を乾燥させる方法。燻煙、電気、真空乾燥などの方法がある。
○心材(しんざい)
木の幹の内部の年輪が年を経て堅くなった紅・黒茶色等の部分。
○芯材(しんざい)
家具の骨組みに用いる木材。
○神代木(じんだいぼく)
埋れ木のなかで火山灰などで青黒褐色に変色した珍奇な銘木。
す
○吸付き桟(すいつきさん)
蟻形に掘ったホゾ穴に桟を差し込んで無垢板の反りを防止する技法。
○末口(すえくち)
丸太などの細い方の端。また,細い方の切り口およびその直径をもいう。
○姿見(すがたみ)
全身を移すことができる縦長の鏡。
○杉(すぎ)
幹がまっすぐに高く立つ、すぎ科の常緑高木。日本特産。材は柔らかで、ぬれても腐りにくいので、建築材・器具材・船材等に使う。
○スタッキングチェア(すたっきんぐちぇあ)
積み重ねることができる椅子。(スタッキング=積み重ねる)
○スツール(すつーる)
背もたれのない一人掛けの椅子。
○簀の子(すのこ)
太い木の角材の上に薄い木の板を直角に打ち付けたもの。
○スプリングマットレス(すぷりんぐまっとれす)
バネの反発力を利用したマットレス。
○墨壺(すみつぼ)
大工・石工などが直線を引くのに使う道具。一方に墨を含ませたもの(=墨池(ぼくち))を入れ、他方に糸(=墨糸・墨縄)を巻きつけた車をつけ、糸が墨池をくぐるようにして、糸の先にある小さな錐(きり)を加工材の一端に刺し、糸をぴんと張って引き放つと直線が引ける。
○スライドベニヤ(すらいどべにや)
希少性の高い美しい木目を薄くスライスした突き板のこと
○スライド蝶番(すらいどちょうばん)
蝶番と座金(マウント)が分離した金具で、扉側に取付けた蝶番を本体側に取付けた座金にかぶせ、ネジで締付けて固定させる。特徴は、扉を取付けたときドライバー一本で容易に微調整が出来ること。
○スライドレール(すらいどれーる)
引き出しの開閉をより軽やかに機能させるために取付ける金具。
せ
○成型合板(せいけいごうはん)
薄い木材の単板を、型にはめて曲面状に形作りながら積層接着した合板。
○背板(せいた)
腰掛けなどの、人の背が当たる部分に取り付けられた板。
○静電塗装(せいでんとそう)
塗料を噴霧する際、静電気を帯電させ、被塗物に効率良く塗料を付着させる方法。
○整理箪笥(せいりだんす)
衣類や小物を整理して収納しておく箪笥。
○膳(ぜん)
食器や食べ物を載せる台。
○センターテーブル(せんたーてーぶる)
リビングや応接室などのお部屋の中央(センター)に置かれるテーブルです。
そ
○ソーイングボックス(そーいんぐぼっくす)
裁縫道具を入れておく箱。
○ソープフィニッシュ(そーぷふぃにっしゅ)
石鹸を使って仕上げるヨーロッパの伝統的な塗装方法。
○造作材(ぞうさくざい)
建築内部の仕上げ材・取り付け材の総称。化粧材とも呼ばれる。
○底板(そこいた)
箱や引き出しの底になる板。
○ソファ(そふぁ)
背もたれのあるクッションの効いた椅子。
○ソファベッド
背もたれを倒してベッドとして利用できるソファ。
た
○太鼓張り(たいこばり)
戸や間仕切りで、骨組みの両面に紙や板を張って中を空洞としたもの。
○ダイニングテーブル(だいにんぐてーぶる)
食事用のテーブルの総称。食卓。食堂机。
○台輪(だいわ)
戸棚や箪笥などの一番下の台座となっている部分で、床と家具に接し、家具本体を支えている台。 本体の下に台輪があることで、本体部分の扉や引き出しなどの開け閉めも容易になる。
○卓子(たくし)
食卓や座卓などテーブル類を指す。
○筍杢(たけのこもく)
木目模様の一種。竹の子を縦に割った様に中央が山形になった典型的な板目の杢で、木目がはっきりしていて均整がとれた美しいものを指す。
○立鉋(たちがんな)
鉋台にほぼ直角に刃を取り付けた鉋で、唐木など堅い木材を引っかくようにして削る。
○タッカー(たっかー)
木工や建築用工具で布状や網状のものを針で固定する工具である。 建築用ホッチキスといえる。
○棚板(たないた)
棚にする板。
○棚口(たなぐち)
引出しの上下にくる本体の桟のこと。
○田辺 麗子(たなべ れいこ)
1934年東京都生まれ。家具・インテリアデザイナー。1961年、第1回天童木工家具デザインコンクールで「ムライスツール」が入選し、同社によって製品化される。ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションに収蔵されている。
○谷尻 誠(たにじり まこと)
1974年広島県生まれ。建築家。建築、インテリア、ランドスケープ、展示会場などに関する企画・設計・監理、リノベーション、コンバージョンの企画・設計・監理、プロダクト・家具等のデザインをしている。
○ダブテールジョイント(たぶてーるじょいんと)
ホゾの先端が広がり、鳩の尾の形をした組手。蟻組み(ありぐみ)とも言う。
○WPC
ウッド・プラスチック・コンビネーション(Wood Plastic Combination)の略で、木材とプラスチックの複合体。
○椨(だぶのき)
クスノキ科の常緑高木。暖地の海岸近くに生え、高さ10~15メートル。材は建築・家具などに、樹皮や葉は黄八丈の染料や線香に用いる。
○太柄(だぼ)
部材を接合させるとき双方に穴を空けておき、その中に挿入する木製の丸棒のこと。家具デザイナーのヘリット・トーマス・リートフェルトが頻繁に用いた。
○玉切り(たまぎり)
立木の伐倒後,枝払いをし,木の特徴に合わせ規定の寸法に切断して素材丸太にすること。
○玉杢(たまもく)
木目模様の一種。樹木の瘤(こぶ)のような所をスライスすると現れる、比較的大きな同心円形の模様。
○溜塗り(ためぬり)
漆を乾燥させた後、艶消しを行い、その後表層に透明な漆(=透き漆)を塗って仕上げたもの
○梻(たも)
モクセイ科トネリコ属の落葉高木。木は硬いが狂いは少なく加工しやすい。家具用には主にヤチダモが使われ、アオダモはバットの材料として有名。
○垂木(たるき)
屋根板を支えるため、棟から軒に渡した構造材。
○箪笥(たんす)
衣類や小物を整理して収納するためのもの。引き出しや開き戸が付いている。
○単板(たんばん)
原木から切削した薄い木の板。
○単板積層材(たんばんせきそうざい)
単板を繊維方向を揃えて積層、接着した木質軸材料である。 単板積層材という名称は日本農林規格(JAS)での呼び名であるが、一般には英語表記『Laminated Veneer Lumber』の頭文字を取ってLVL(エルブイエル)と呼ばれることが多い。
ち
○チーク(ちーく)
インド・ミャンマー・タイなどに産する、くまつづら科の落葉高木。材は軽くて堅く腐りにくいので、建築・家具・船舶・車両用材とする。
○チークオイル(ちーくおいる)
亜麻仁油(あまにゆ)を主体にしたオイルフィニッシュ用塗料。独特の臭いがあるが乾くと匂わなくなる。
○チェスト(ちぇすと)
チェストは胸部を意味し、高さが大きくても胸までの小型の整理タンスや収納箱を指す。
○千切り(ちぎり)
木と木を接合させる際、補強のために填(う)め込む鼓(つづみ)形の板片。
○チッペンデール様式(ちっぺんでーるようしき)
イギリスのトーマス=チッペンデール(1718~1779)がつくり出した家具様式。ロココ様式にゴシック趣味・中国趣味を取り入れた実用的な様式。
○チャールズ&レイ・イームズ
アメリカのデザイナー。チャールズ・イームズとレイ・イームズの夫婦で建築、家具デザインを行っていた。チャールズ・イームズは、最初のころはエーロ・サーリネンと共にデザインを行っていたが、レイと結婚後はレイ&イームズとしての活動が中心となる。成型合板で作成した椅子「LCW」が有名。
○チャイナキャビネット(ちゃいなきゃびねっと)
陶磁器(Bone China ボーンチャイナ)を飾るために作られたアンティーク家具です。
○茶箪笥(ちゃだんす)
茶道具や食器などを入れておく家具。
○卓袱台(ちゃぶだい)
四脚の背の低い食事用テーブル。
○鳥眼杢(ちょうがんもく)
木目模様の一種。鳥の目のような小さな円形の模様が板目に散らばっている模様。
○長尺(ちょうじゃく)
木材などの長いもの。
○帳場机(ちょうばつくえ)
商家の番頭さんなどが金銭の出し入れや帳面をつけたりする机。
○帳箱(ちょうばこ)
帳場などに置き、帳面や書き付けの類を入れておく箱。
○蝶番(ちょうばん)
開き戸や開きぶたなどが開閉できるようにとりつける金具。比喩的に、関節のつなぎ目。
○縮緬(ちりめん)
絹を平織りにして作った織物。 縦糸にはほとんど撚り(より)のない糸を使い、横糸に強い撚りをかけた右より(右回りにねじる)と左より(左回りにねじる)の糸を交互に織ったものである。 そのため精練すると布が縮み生地の表面にシボ(凹凸)が現れる。
○縮緬杢(ちりめんもく)
木目模様の一種。木目が波状に縮んでしわがよったように見える杢。縮杢(ちぢみもく・ちぢれもく)、波状杢(はじょうもく)、カーリー杢とも言う。
つ
○ツーバイフォー(2×4)
2インチ×4インチの規格化された柱を枠組みとして、パネルで床や壁、屋根などを箱状に組み上げる建築法のこと。 木造枠組壁工法と呼ばれています。
○衝立(ついたて)
部屋の中などに立てて、仕切り・目隠しにする家具。
○ツインベッド(ついんべっど)
シングルベッドを二つ並べて使うこと。
○栂(つが)
マツ科の常緑針葉樹。 天然分布は本州南部から四国、九州を経て屋久島に至る。針葉樹の内では重硬な材。建築材、器具材、梱包材、パルプ材などに用いる。
○突板(つきいた)
木材を0.2ー0.6mm)に薄くスライスした板材である。 希少性の高い美しい木目を持つ木材が用いられ、銘木単板(めいぼくたんぱん)とも呼ばれる。
○机(つくえ)
書物を読んだり、物を書いたりするための脚の付いた台。
○葛籠(つづら)
衣服などを入れる蓋(ふた)付きのカゴ。
○端板(つまいた)
箱物家具や引出しなどの側面の板(側板)。妻板・褄板とも書く。
○面一(つらいち)
合わせ目が凹凸がなく、びったりと接合されていること。
○吊り込み(つりこみ)
家具の扉や建具、ドアなどを枠内に取付けること。
て
○ディメンションラバー(でぃめんしょんらばー)
枠組壁工法で建てられる、いわゆるツーバイフォー(2×4)住宅用の構造材。
○ディレクターズチェア(でぃれくたーずちぇあ)
枠組みにキャンバスを張った折りたたみ式の椅子。
○手板(ていた)
建築の塗装見本にする板。
○デイベッド(でいべっど)
ベッドとソファの機能を併せ持つ家具。
○デコバージュ(でこばーじゅ)
フランス語で「切り抜く」「切り裂く」などを意味します。自分の好きな紙を切り抜いて、箱やビン、小物など様々な素材に貼りつける技法。
○デコラ(でこら)
特殊な紙に合成樹脂などで加工して光沢を出し、家具の表面などに張る薄い板。
○デッキチェア(でっきちぇあ)
足を伸ばすことのできる、簡単な折り畳み式のひじ掛けいす。 船の甲板や庭などで使う。
○手箱(てばこ)
小道具を入れておく小さな箱。
○天童木工(てんどうもっこう)
山形県に本社を置く日本の家具メーカー。成型合板にも定評があり、柳宗理がデザインしたバタフライスツールの製造も手掛けている。2016年に開催されたリオオリンピックでは、卓球台の製造も手掛けた。
○天板(てんばん・てんいた)
机や棚などの上面の板。
○テンピュール(てんぴゅーる)
NASA(アメリカ宇宙航空局)がスペースシャトルの宇宙飛行士のために開発した素材を基に、テンピュールワールドによってスウェーデンで商品化され、市場に送り出した素材です。
○天袋(てんぶくろ)
押入れの上部にある戸棚。
と
○トーネット(とーねっと)
ミヒャエル・トーネットが設立したオーストリアの家具メーカー。木材を蒸気処理して自由に成形できる技術(曲木)を開発し、椅子の製造を始めた。シンプルなデザインで使いやすく安価なため世界各国で使われ、驚異的なベストセラーとなった。
○籐(とう)
やし科に属する蔓(つる)性植物で、中国南部、熱帯アジアに自生。茎は長く強靱で弾力に富み、籐椅子・ステッキ・細工物に用いる。ラタンとも言う。
○胴付き(どうつき)
ホゾの根元周りの平らな部分。
○胴付鋸(どうつきのこぎり)
木材を切断・加工する木工具の鋸(のこぎり)の種類のひとつ。
○胴縁(どうぶち)
壁板やボードなどを打ち止めるために柱と柱の間に組んだ幅の狭い横木。
○特殊合板(とくしゅごうはん)
表面にいろいろな加工を施した合板。二次合板ともいう。
○戸棚(とだな)
三方を板などで囲い、全面に戸を取付けた家具。
○栃(とち)
とちのき科の落葉広葉樹。材は淡い紅黄白色から淡黄褐色を呈す。家具材、器具材、楽器材、刳物、建築材、玩具などに用いる。
○取っ手(とって)
扉や引き出しを開け閉めしたり、手で持ちやすくするために取り付けた金具やホゾ。
○椴松(とどまつ)
マツ科モミ属の常緑針葉樹。木質は軽軟で保存性は低い。建築材、器具材、パルプ材、電柱などに用いる。
○トネリコ(とねりこ)
モクセイ科の広葉樹。心材は黄色を帯びた淡い褐色。木質は重硬で強靭。バット、ラケット、ステッキなどに使われる。飛行機のプロペラにも使用されていた。
○砥の粉(とのこ)
砥石(といし)を切り出すときに出る粉末。また、黄土を焼いて作った粉。
○留(とめ)
二つの材を主として直角に接合させるとき45度づつに分けて接合させること。
○虎斑(とらふ)
ナラやオーク材などのブナ科に見られる斑紋で、柾目を横切るような帯状の杢目を「班」(ふ)といい、この班が大きく虎の毛のような模様に見えるものを「虎班」という。
○トリマー(とりまー)
トリミングする機械。仕上げ機械や寸法決め機械の総称
○ドレッサー(どれっさー)
鏡付きの化粧台。大型で洋風の鏡台。
な
○ナイトスタンド(ないとすたんど)
ベッド脇(寝室)のサイドテーブルまたは収納家具
○ナイトラッチ(ないとらっち)
内側からつまみを回すなどの方法で施錠することができ、外側からは鍵を使って施錠できる方式のドアの錠。
○中杢(なかもく)
木目模様の一種。板の中央部分が板目で両端部分が柾目で構成されたもの。
○長台鉋(ながだいかんな)
定規となる鉋台の接触面が長いため、より正確な削り面が得られ、表面仕上げに用いる鉋
○長火鉢(ながひばち)
長方形の長めの箱火鉢
○長持(ながもち)
衣服・調度を入れる、ふたのある直方体の大きな箱。
○撲り目(なぐりめ)
丸太や板の表面に、道具(手斧など)の痕跡を残し、それを味わいとしてみなすその技法。
○長押(なげし)
日本建築で、柱から柱へ渡して壁に取り付ける横木。
〇ナチュラルスタイル(なちゅらるすたいる)
木材を取り入れることはもちろん、ベージュやアイボリーといった木の色に近い色調を取り入れた自然で明るい最もポピュラーなインテリアスタイル。
○夏目(なつめ)
木目の呼び方の一つ。夏目は春から夏にかけて形成された部分を指す。成長が早いので柔らかく色も淡い。秋から冬に形成されるのが冬目。
○ナトリウムランプ(なとりうむらんぷ)
ガラス管の中にナトリウムの蒸気を閉じ込め、アーク放電で発光させるランプ
○楢(なら)
ブナ科の落葉高木。葉は卵形で、縁にのこぎり状の切れ込みがある。実はどんぐり。材は器具・薪炭(しんたん)用。
○南京鉋(なんきんかんな)
椅子の曲線部や彫刻部など、反転の多い複雑な曲線がある面や木口を削るのに使われる鉋。
○南京錠
巾着(きんちゃく)形をした、錠の一種。
に
○膠(にかわ)
獣類の骨・皮・腸などを水で煮た液を、かわかし固めたもの。ゼラチンが主成分。粘着剤などに使う。
○ニス(にす)
ワニスの略称。樹脂などをアルコールなどでとかした塗料。家具類の仕上げとして、美化・防湿用に塗る。「仮漆」はニスの当て字。
○ニース・O・モラー(1920年~1982年)
デンマーク生まれのデザイナー。自分の製作工場を持ち、デザイン、プロデュースを自ら行い作品を送り出していた。
○二段ベッド(にだんべっど)
子供部屋や寄宿舎などで使われる2段になったベッド。
○ニッチ(にっち)
本来のニッチ(niche)の意味は隙間やくぼみと言う意味。インテリアでは、壁をくりぬいて作られた棚を指すことが多い。
○二本松箪笥(にほんまつたんす)
福島県二本松地方で作られていた民芸的な箪笥。
○ニヤトー(にやとー)
アカテツ科の広葉樹。南洋材で日本への入荷量は多い。フィリピンではナトー、パプアニューギニアではペンシルシダー又はパラキウムと呼ばれる。家具材、建具材、建築材、楽器材などに利用される。
○ニューギニアウォルナット
東南アジアに産するウルシ科の広葉樹。ブラックウォルナットの代用として利用されるがクルミ科のウォルナットとは別の種類である。
○乳鋲(にゅうびょう)
女性の乳房に似たような丸く膨らんだ飾り金具。門扉の飾りとして使われることが多い。
○人工(にんく)
働く人たちのの工数を表す単位
ぬ
○縫釘(ぬいくぎ)
長い釘で2つの木材をつなぐこと。
○貫(ぬき)
和風建築で柱の列を横に通して、柱を安定させる用材。
○抜け節
節が老朽化して抜け落ち、節穴になったもの。
○布羽目(ぬのはめ)
板を横に張った羽目。
○布目塗り(ぬのめぬり)
下地に布張りを行い、仕上げ塗面に布目を現した塗装仕上げ。
○布やすり(ぬのやすり)
研磨加工に用いる紙状のシートに研磨材を塗布した工具。
○濡れ縁(ぬれえん)
雨戸の外に張り出した縁側
ね
○ネオクラシズム様式(ねおくらしずむようしき)
18世紀中期から19世紀初頭の様式。古い様式であるバロック様式やロココ様式に見られる優雅で装飾的様式に反発した荘厳な様式です。(新古典主義様式ともいう)家具デザイナーの地位が確立されたのもこの様式からと言われている
○猫脚(ねこあし)
机や椅子の脚の形状の一種。脚が床と接する部分が猫の脚に似た丸みを帯びている形の物。バロックからクイーンアン様式に良くみられる。ガブリオールレッグとも呼ばれる。
○猫板(ねこいた)
長火鉢の引出しがある上部に渡してある板。
○根瘤(ねこぶ)
樹木の根元が膨らんだもの。珍しい杢目模様が出ることが多い。
○ネストテーブル(ねすとてーぶる)
サイズの大きいテーブルの中に小さいテーブルが入れ子式にしまえるようにしたもの。
○鼠入らず(ねずみいらず)
ねずみが入れないように作った食器棚。
○熱盤プレス(ねつばんぷれす)
乾燥途中に反りが出た材を、熱を加えてプレスし、矯正する機械。
○合歓木(ねむのき)
まめ科の落葉高木。葉は夜になると手を合わせたように閉じて垂れる。六、七月ごろ紅色の花が咲く。材は器具用、樹皮は薬用。
○練り芯(ねりしん)
表裏に化粧合板などを貼って作る特殊合板のコア材。
○練り付け(ねりつけ)
突板を単板や合板、集成材などの芯材に接着剤で貼り付けること。
○粘土(ねんど)
ごく細かい粒から成り、水を含むと粘りけの出てくる土。
○nendo(ねんど)
日本人デザイナーの佐藤オオキ氏が2002年に設立したデザインオフィス。
○粘土瓦(ねんどがわら)
粘土を使用した瓦。日本瓦として多く用いられている。
○年輪(ねんりん)
樹木を輪切りにした時に現れる同心円状の輪。
の
○野板(のいた)
表面に鉋(かんな)掛けなどの仕上げをしていない板
○ノーザンシルキーオーク(のーざんしるきーおーく)
オーストラリア等に自生するヤマモガシ科の広葉樹。柾目面に楢の虎斑のような派手なシルバーグレイン (銀杢) が沢山現われるのが特徴。家具材、内装造作材、フロアー材、ツキ板などに利用される。
○ノーマン・チャーナー(1920年~1987年)
アメリカ人デザイナー。ニューヨーク近代美術館(MoMA)でインストラクターを勤めたあと、多くのデザインを発表している。日本で広く知られているプレハブ建築は彼が考案したと言われている。
○軒(のき)
屋根が外壁に対して外に出ている部分を言う。
○鋸目加工(のこめかこう)
板の表面に鋸目跡を残した加工方法。
○野地板(のじいた)
屋根材の下地材。垂木の上に張る板
○ノックダウン式家具(のっくだうん式家具)
家具が部品ごとに分かれて梱包されて出荷される家具。組み立ては消費者本人が行う。組み立てを行っていないので低価格にすることができる。
○野積み乾燥(のづみかんそう)
木材を格子状に組んで積み重ねて、野外で長期間乾燥させる方法。
○ノブ(のぶ)
ドアの取っ手
○野縁(のぶち)
天井板の取り付けのため、下地材として30~45?ほどの間隔で配置される細長い材。
○昇り箪笥(のぼりだんす)
高さが背丈ぐらいの箪笥を指すことが多く、一番上の引出しが首の高さまであり、 さらにその上に引き違い戸があるもの。整理箪笥とも言う。
○鑿(のみ)
木材では、ほぞなどの加工を行ったり、石材では彫刻や溝を掘ったりする時に用いられる工具。
は
○パーゴラ(ばーごら)
イタリアでぶどう棚をさした言葉。現在は、庭や軒先に木材などで組んだ枠のような形状で、バラや藤などを絡ませる為に用いることもある。もしくは枠だけを屋根に使い装飾として楽しむ場合もある。
○パーソナルチェア(ぱーそなるちぇあ)
一人掛け用の椅子。個人専用の椅子。
○パーチクルボード(ぱーちくるぼーど)
木材の小片を接着剤と混合し熱圧成型した人口の木質ボード。材の狂いは小さいが、水湿や剥離に弱い。
○ハードボード(はーどぼーど)
木材を繊維状に分解し、接着剤で圧縮成形した高密度の硬質繊維板。
○ハードメープル(はーどめーぷる)
カナダ及びアメリカ北東部が産地のカエデ科の落葉広葉樹。材質は重硬で肌目は緻密。削る際に逆目がおきやすい。加工はやや難いがステインやつや出し加工で美しく仕上がる。衝撃に強いので、家具材、床材、楽器材、建築材などに用いられる。
○バーリーシュガーツイスト(ばーりーしゅがーついすと)
バーリは大麦、シュガーは砂糖、ツイストはねじりを意味しており、直訳すると大麦で作られたねじり飴を意味する。家具では、フロアーライトの支柱部分や、キャビネットの装飾などに似たような形状のものがあり、それらがこの飴の形状に似ていたことからこう呼ばれるようになった。バーリーツイストと略すこともある。
○バール(ばーる)burl
樹木の根の近くにできる瘤 (こぶ) をバールと言い、素材にしたものをバール材と呼ぶ。
○バール(ばーる)bar
てこの原理で釘などを抜くときに使われる工具。
○ハイスツール(はいすつーる)
背もたれのない椅子で、かつ座面が高い位置にあるもの。足掛けが付いているものもある。
○ハイバックチェア(はいばっくちぇあ)
背もたれが高い位置にまである椅子。
○パイン材(ぱいんざい)
北米のマツ科の針葉樹。ヒノキやスギと同じ程度の硬さを持っており、経年変化で艶やかなあめ色に変化する。床材や壁材などの内装材として人気が高い。
○蠅帳(はえちょう)
冷蔵庫が普及する以前に、食材を保管するために使っていた戸棚。
○矧ぎ板(はぎいた)
板の側面同士を接合させて幅広の板にしたもの。
○箱膳(はこぜん)
蓋つきの箱の中に一人分の食器一式が入れられるもの。ふたを返して載せると膳としても使える。
○箱枕(はこまくら)
髷を結っていたころに使われた枕。髷が崩れないように高さがあり、首のあたりに置いて使った。
○箱物家具(はこものかぐ)
タンスや棚など箱の形状をした家具。
○挟み箱(はさみばこ)
衣装を持ち運ぶ際に使用した浅い箱。
○バタフライテーブル(ばたふらいてーぶる)
両端に補助用の天板があり、必要な時に上げてテーブルを広くすることができる構造になっているもの。
○バタフライスツール(ばたふらいすつーる)
日本人デザイナーの柳宗理がデザインし、成型合板で作られたスツール。蝶が羽を広げたような形をしていることからこの名前が付いた。中心にある金属の棒を取り外せば、コンパクトにすることができる。1950年代にアメリカで大ヒットしたスツール。
○白化(はっか)
高温多湿時にラッカー塗装などを行うと、乾燥後に表面が艶がなく白く曇った状態になること。
○パッチリ金具(ぱっちりかなぐ)
タンスなどの扉が勝手にあかないようにバネの力を利用して止めておくための金具。三角金具とも呼ばれる。
○ハニカムコア(はにかむこあ)
厚紙を蜂の巣の構造に加工した練り芯。フラッシュパネルの芯材としても使われる。
○ハニカム構造(はにかむこうぞう)
蜂の巣の形状(6角形の集合体)で作られた構造物。強度が高いと言われている。
○パネルソー(ぱねるそー)
内蔵された丸鋸により、薄い大判のベニヤ板やアクリル板などを切断する機械。
○巾木(はばき)
床と壁の継ぎ目で、壁の最下部に取り付ける細長い横板の事。 床と壁の境目となり、汚れたり、壊れやすい壁の下部を保護する。
○梁(はり)
柱の上に渡される構造材。屋根や上の階を支える。
○ハリー・ベルトイア(1915年~1978年)
イタリア生まれの家具デザイナー。イームズ夫妻とプライウッドの加工技術を共同開発した。その後、ベルトイアは金属ワイヤーを用いた椅子を数多く制作する。代表作、ダイアモンドチェアなど。
○羽目板(はめいた)
框組み又は額縁に組んだ枠の内側にはめ込んだ板。
○原 研哉(はら けんや)
岡山県出身のグラフィックデザイナー。1998年長野冬季オリンピックの開会式・閉会式プログラムを手掛けている。
○バルサ(ばるさ)
中米及び南米に生育するパンヤ科の広葉樹。今では、アフリカや東南アジアでも植栽されている。辺心材の色調差はほとんど無く白っぽい色をしている。
○バレルオーク(ばれるおーく)
バレルは樽のことで、ウィスキーやワインの貯蔵に使われていたオーク材のことを指す。
○ハンガーボルト(はんがーぼると)
1本のネジの中に2種類の溝が切られているネジ。片側の粗めの木ネジ部を木にねじ込み 反対側の表面に出るミリネジを使って、ナット等の雌ねじで部材を締付けられる。
○ハンス・J・ウェグナー(1914年~2007年)
デンマーク生まれの家具デザイナー。北欧家具を代表する椅子「Yチェアー」をデザインした人物。木材を使った椅子を多くデザインしている。
○バンドソー
ベルト状の鋸歯を回転させ木材などを切断する機械。主に原木の大割りや幅広の薄板製材に用いられる。
○坂 茂(ばん しげる)
東京都出身の建築家。避難所用間仕切りシステムを開発。紙管と呼ばれる紙製の柱を軸に、布などを用いて間仕切りを作成できる。東日本大震災や熊本・大分地震でも活躍した。
○バンブー(ばんぶー)
竹
ひ
○ピアノ蝶番(ぴあのちょうばん)
ピアノの鍵盤の蓋に取り付けられているような細長い蝶番。
○フィリップ・スタルク(1949年~ )
フランス生まれのプロダクトデザイナー。インテリアや家具はもちろん、建築や食器、出版物等、幅広い分野でデザインを手掛けている注目のデザイナー。イタリアの家具ブランド「カルテル」より多くの作品を発表している。代表作には「プリンス・アハ」など多くの作品がある。
○抽斗(ひきだし)
タンスなどに取り付けた、物をしまっておくために作られた抜き差しできるような箱。
○引手(ひきて)
襖や戸を開閉するときに手を掛けるために取り付けられた金具。
○挽物(ひきもの)
轆轤(ロクロ)で木地を回転させ、刃物で削り上げて作る木器や細工物。
○ビスケットジョイント(びすけっとじょいんと)
接合する部材の双方に溝を掘り、ビスケットと呼ばれる圧縮した木材を溝の中に入れて接合する方法。
○櫃(ひつ)
蓋が上方向に開閉する大型の収納箱。
○檜(ひのき)
ヒノキ科の常緑針葉樹。日本特産種で福島から南に分布。加工が容易でありながら、耐湿、耐水性が良く、保存性が高い。寺社建築や高級住宅に用いられる。法隆寺にも使われており、1300年以上も朽ちることなく建物を支えている。
○檜葉(ひば)
ヒノキ科の常緑針葉樹。 北海道南部から九州にまで自生している。材は淡黄色で軽軟。水湿によく耐え、保存性が高い。建築材の他、船舶材としても使われている。
○火鉢(ひばち)
暖房器具が発達する以前、大き目の陶器に灰を入れ、その中に炭を入れて手を温めた道具。
○ピボットヒンジ(ぴぼっとひんじ)
扉の上端と下端に取り付け、上下の軸を視点に開閉させる金具。
○屏風(びょうぶ)
襖のようなものを数枚つなぎ合わせて折りたたむことができる。部屋に立てて風を防ぐことに用いられたことから「屏風」と言われるようになった。仕切りとして使用することも多い。
○平継ぎ(ひらつぎ)
材と材を接合させるとき、平面のままくっつける単純な接合方法。
○ビルトイン家具(びるといんかぐ)
建築段階からあらかじめ家具や設備が壁面などに組み込まれて作られる家具のことを指す。
○ビーチ材(びーちざい)
アメリカ東部に産するブナ科の広葉樹。辺材は紅白色、心材は淡紅褐色から濃紅褐色。硬めの木質なので床材や内装像作物に用いられることが多い。
ふ
○ファイバーボード(ふぁいばーぼーど)
木材などの植物繊維を主原料にし、それを板状に固めて作った建築材料。
○ファニチャー(ふぁにちゃー)
家の中に置いて利用する比較的大き目の家具類。
○ファンシーケース(ふぁんしーけーす)
衣服などを施した衣服などを入れておく収納ケース。
○フィラー(ふぃらー)
下塗りに使われる塗料の一種。平滑な塗膜を作るための補助的な役割を果たしてくれる。
○フィリピンマホガニー
東南アジアに産するフタバガキ科の広葉樹。南洋材を代表する材の一つで、家具材、建具材、建築材、合板材などと用途は幅広い。
○V・O・C(ぶい・おー・しー)
常温で蒸発・気化する揮発性有機化合物。ホルムアルデヒド、トルエンなどがある。
○フィンガージョイント(ふぃんがーじょいんと)
木材を繋ぐ継ぎ手の一種。手の指のように加工した木口同士を組み合わせて接合する継ぎ手。
○フォースター(ふぉーすたー)
合板や塗料、接着剤などに含まれるホルムアルデヒド放散の等級表示で、F☆からF☆☆☆☆までの4ランクがあり、F☆☆☆☆は放散が最も少ない製品に表示される。
○フォールディングチェア(ふぉーるでぃんぐちぇあ)
持ち運びが容易にできるように折りたたみができるように工夫された椅子。
○深沢 直人(ふかざわ なおと)
山梨県出身のプロダクトデザイナー。無印良品のデザイナー兼アドバイザリーボードメンバー。±0のデザイナーも務めている。2010年からグッドデザイン賞審査委員長を務める。毎年イタリアのミラノで開催されているミラノサローネでは、高い評価を得ている日本を代表するプロダクトデザイナー。
○拭き漆(ふきうるし)
布に透明な漆(透き漆)を吸い込ませ、拭くように塗り重ねていく漆塗りの技法。
○節(ふし)
樹木を製材した際に残る枝が生え出た跡。
○ブックマッチ(ぶっくまっち)
木材を半分に割って本のように開き、矧ぎ合わせて使う事。
○フットレスト(ふっとれすと)
足を乗せる台
○蒲団箪笥(ふとんだんす)
蒲団や蚊帳などを収納する大型の箪笥。
○葡萄杢(ぶどうもく)
木目模様の一種。小さな円形の模様が葡萄の房のように見える木目模様。
○ブナ(ぶな)
ブナ科の落葉広葉樹。乾燥を十分に行わないと曲がり、よじれ、反り等が生じ大幅な狂いが出る。
逆に曲げ加工のような木材を曲げるという部分においては重宝されている。
○船箪笥(ふなだんす)
北前船などの商戦に積み込まれて使われ、荒海にも耐えられるよう頑丈な木組みと鉄金具で保護された箪笥。
○文箱(ふばこ)
書状などを入れておく箱。
○踏み台(ふみだい)
高い位置に物がある場合に載るための台。
○プライウッド(ぷらいうっど)
べニア板、合板。成型合板もプライウッドの一種。
○プライマー(ぷらいまー)
ペイント等の塗装を行う際に用いる下塗り塗料。
○ブラインド(ぶらいんど)
日よけや目隠しのために窓にとりつけた覆い。日差しの差し込み具合を自由に調節できるベネチアン・ブラインドのことを略して言う場合が多い。水面からの反射が多いベネチアでこの構造が生まれたためベネチアンブラインドと呼ばれている。
○ブラケットライト(ぶらけっとらいと)
柱や壁面に取り付ける照明器具。主照明の補助照明として用いることが多い。
○ブラックチェリー(ぶらっくちぇりー)
アメリカに産するバラ科の広葉樹。さくらんぼより大きい赤黒い実がなり食べることができる。家具や建具などに用いられることが多い。
○フラッシュ構造(ふらっしゅこうぞう)
木で枠を組み両側に板を貼ったもの。
○フラット仕上げ(ふらっとしあげ)
塗装の一種。塗装面の艶を消して表面をしあげること。
○フランジ(ふらんじ)
天井から出ているシーリングプラグに引掛けシーリングを取り付けた際に、接合部がむき出しにならないように取り付けるカバーのようなもの。ペンダントライトで多く見受けられる。
○フランス落とし(ふらんすおとし)
観音開きの扉や間仕切り等の下部に取り付け、鍵が付いていない扉の固定に用いる。可動式の扉を固定するための金具としても使われている。
○不陸(ふりく)
床面に凹凸があること。
○プリント合板(ぷりんとごうはん)
美しい木目などを写真に撮って、紙あるいは塩化ビニールシートなどに印刷したものを合板に貼った板。印刷合板とも言う。
○フローリング(ふろーりんぐ)
木質系の床仕上げ材。または木質系の材を張った床。
へ
○平行合板(へいこうごうはん)
薄い板を同じ繊維方向に平行に重ねて積層した板。
○折ぎ板(へぎいた)
杉や檜など割裂性の高い木材をうすく剥いだ板。
○ベッド(べっど)
脚の付いた台の上にマットレスを置いた洋式の寝床。
○ヘッドボード(へっどぼーど)
ベッドフレームの頭側にある板。
○ベニヤ(べにや)
薄い板を貼り合わせて作った板。合板とも言う。
○ベビーベッド(べびーべっど)
幼児用の寝台。
○ヘリット・トーマス・リートフェルト(1888年~1964年)
オランダ人の偉大な家具デザイナー。それまで建築の技法として使われていたダボ継ぎを用いて家具を製作した。家具だけでなく数多くの建築も残しており、天才建築家とも言われている。代表作はレッド&ブルーチェア、ジグザグチェア等多数。
○ヘリンボーン(へりんぼーん)
模様の一種。魚の骨に似た形状から、ニシンの骨(herring bone)と言われるようになった。V字形が縦横につながっている模様。
○ベルトサンダー(べるとさんだー)
サンドベルトを回転させて研磨する機械。
○勉強机(べんきょうづくえ)
子供が勉強するための机。デスクライトや本棚を併せ持つことが多い。
○辺材(へんざい)
丸太の横断面で外周部の色の白っぽい部分。
○ベンチ(べんち)
横長の椅子。数人が同時に座ることができる。
○ベンチチェスト(べんちちぇすと)
座面が蓋の役割となり、その下に収納機能を兼ね備えた長椅子。
ほ
○ホームファニシング(ほーむふぁにしんぐ)
寝室・浴室・台所・食堂など生活全般に関する家具や設備。生活用品全般を指す場合もある。
○ポール・ケアホルム(1929年~1980年)
デンマークの家具デザイナー。北欧を代表するデザイナーの1人。木材を多く使う北欧家具のなかで、金属を使用した独自の作品を作り続けた。木材では決して表現できないような曲線も魅力的。
○北欧デザイン(ほくおうでざいん)
北欧のスカンディナヴィア諸国およびフィンランドにおけるデザインの総称。木材を多く取り入れた家具や内装が特徴的。
○北欧スタイル(ほくおうすたいる)
北欧で生まれたインテリアスタイル。奇抜な色や家具を使うことは少なく、自然をうまく取り入れた空間と、木材を中心とした家具や内装が特徴的なインテリアスタイル。
○ポケットコイル(ぽけっとこいる)
マットレスの構造の一つ。コイルスプリングをひとつひとつ円筒形のポケット(袋)に入れ、それらをすき間なく並べている。ひとつひとつで体を支えるため、曲線の多い体にフィットする。スプリングが独立しているため横揺れが全体に伝わりにくい。
○ホゾ(ほぞ)
角材などを接合させる際に用いる木材の加工技術。部材の端を凸状に加工したものを指す。
○ボビンターニングレッグ(ぼびんたーにんぐれっぐ)
テーブルや椅子の脚にみられる装飾で、ミシンのボビンを積み重ねたよな形。
○ポリエステル(ぽりえすてる)
ポリエチレンテレフタレートという樹脂を糸状にしたもの。強度が高く水にも強い。
○ポリエステル化粧合板(ぽりえすてるけしょうごうはん)
合板の表面をポリエステル系の合成樹脂で成形した内装用の合板。
○ポリエステル塗装(ぽりえすてるとそう)
空気中の酸素を必要としないで硬化するため厚塗りができ、塗膜も硬い。
○ポリプロピレン(ぽりぷろぴれん)
略称はPP。プロピレンを重合させた熱可塑性樹脂。CDケースや、容器等プラスチック製品に多く使われている。
○ポリレジン(ぽりれじん)
ポリエチレン樹脂に、粉末にした炭酸カルシウムを混ぜて固めた物で、見た目は陶器のようですが、分類としてはプラスチックです。樹脂に色を加えれば何色にでも変化させることができます。
○ホワイトアッシュ(ほわいとあっしゅ)
モクセイ科の広葉樹。北米全域に生育。適度に硬く耐久性もあり、加工性にも富んでいる。家具材、建築材の他、合板、運動器具など幅広い分野で使われている。
○ホワイトオーク(ほわいとおーく)
ブナ科の落葉広葉樹で北アメリカ原産。木質は重硬で強度がある。国内材の楢の代替え品として使われている。ウィスキーの樽材としても使われている。
○本立て(ほんたて)
立てた本が倒れないように本を支える道具。
○本棚(ほんだな)
本を整理する棚。
○ボンネルコイル(ぼんねるこいる)
マットレスの構造の一つ。コイルスプリングを全面に配置した構造。体を面で支えるため適度な硬さが得られる。
ま
○マーブルウッド(まーぶるうっど)
南米産の熱帯広葉樹。心材は黄褐色から紅褐色で、縞が現れるのが特徴。木質はきめが細かく重硬であるため加工が難しい。
○舞錐(まいぎり)
先端が三叉(みつまた)で矛(ほこ)状の錐。
○前板(まえいた)
タンスなどの正面にある板
○前桐(まえぎり)
桐箪笥の種類の一種。前面に桐を使い、側面などはほかの木材を使用したもの。
○マガジンラック(まがじんらっく)
雑誌や新聞などを入れておくための箱。
○蒔絵(まきえ)
漆を塗った上に金銀粉などを粉筒や真綿を使い、蒔き付けて行く技法。日本の代表的な漆工芸の一つ。
○幕板(まくいた)
建物に用いられる横長の板の総称。
○曲木(まげき)
木材を蒸気で蒸したり、熱湯につけたりして木を柔らかくしてから金型にはめて曲線部材を作ること。
○曲木椅子(まげきいす)
木材に曲げ加工を施して、それを椅子に取り入れたもの。
○曲げ合板(まげごうはん)
通常の合板は曲げることが難しいが、繊維方向を同じ方向でそろえて作った合板はある程度曲げることができる。この方法で作られた合板を曲げ合板と呼ぶ。
○曲げ物(まげもの)
檜・杉などの薄く削り取った材を円形に曲げ、合せ目を樺・桜の皮などで綴じて作った容器。
○柾目(まさめ)
木の中心に向かって挽いたときに現れる年輪が平行な木目。
○間仕切り家具(まじきりかぐ)
空間を仕切るために使う家具
○マットレス(まっとれす)
敷布団の下や、ベットに敷くクッション性のある敷物
○松(まつ)
マツ科の一属で、黒松、赤松、五葉松等の種類がある。木質は密だが、それほど堅くはなく加工もしやすい。建築材や造作材など幅広く使われている。
○マホガニー(まほがにー)
センダン科の常緑広葉樹で北アメリカ南東部や西インド諸島に産する。ウォールナット、チークと並び世界三大銘木として知られている木材です。車の内装材や高級家具などに用いられている。
○マルセル・ブロイヤー(1902年~1981年)
ハンガリー生まれの家具デザイナー。モジュール構造と単一形態の重要性を提示したモダニズムの父。ワシリーチェア等が有名。
○マルセル・ワンダース(1963年~ )
オランダ生まれのプロダクトデザイナー。イタリアの有名家具ブランド「カルテル」や「ドリアデ」など数多くのメーカーで作品を発表。高い評価を得ている。自身で立ち上げたぶらんど「moooi(モーイ)」は、毎年開かれるミラノサローネでも注目の的となっている。
○廻り縁(まわりぶち)
壁面の最上部に取り付ける部材
○マントルピース(まんとるぴーす)
暖炉の焚き口を囲む装飾された枠。
み
○御影石(みかげいし)
花崗岩のこと。兵庫県の御影地域で多くとれたことから御影石と呼ぶようになった。
○磨き仕上げ(みがきしあげ)
塗装や塗り壁、石などの材料を研磨して、限りなく滑らかに仕上げ光沢を出す方法。
○見切り(みきり)
仕上げが切れる部分やそれらの形状と納まり。
○三国箪笥(みくにたんす)
越前の三国地方で作られていた箪笥。
○ミシン蝶番(みしんちょうばん)
180度開くことができる蝶番で、扉と棚の部分がフラットに使えることが特徴。
○ミストサウナ(みすとさうな)
霧状になった蒸気が噴き出すサウナ。
○水腰障子(みずこししょうじ)
障子全面に紙を貼ってある障子。
○水廻り(みずまわり)
キッチンや洗面所などの水を使う場所の総称。
○水屋(みずや)
茶の席で使用した道具を洗う場所。
○溝鉋(みぞかんな)
ノミのような刃をもった鉋。鴨居の溝などを彫り削るのに用いる。
○乱れ籠(みだれかご)
浴室などで服を脱いだ際に、服などを入れておくための籠。
○ミッドセンチュリー(みっどせんちゅりー)
直訳すると「1世紀の中間」と言う意味。家具・デザイン業界では20世紀中ごろにデザインされた家具や物を指す。
○見付け(みつけ)
部材を正面から見たときに前方に見える面。
○蜜蝋(みつろう)
蜂の巣を加熱・圧搾して取り出した蝋。
○ミニキッチン(みにきっちん)
シンク、コンロ、換気扇などキッチンに必要なアイテムを、間口0.9~1.5mの間に組み入れたキッチン。
○ミニマリズム(みにまりずむ)
家具や装飾はもちろん色彩まで必要最小限まで突き詰めた生活スタイル。
○ミース・ファン・出る・ローエ(1886年~1969年)
ドイツ生まれの建築家、家具デザイナー。モダニズム建築を代表するデザイナーで、コルビュジエ、ロイド・ライトと共に近代建築の三大巨匠と言われている。バルセロナチェアが有名。
む
○百足鉋(むかでかんな)
紫檀や紅木などの堅い材料を削るための鉋。
○無垢板(むくいた)
加工が施されておらず、ひとつの木材から作られた板。十分な乾燥を行わないと反りやひび割れが起こりやすい。
○無垢材(むくざい)
加工が施されていない木材。
○椋木(もくのき)
ムクノキはアサ科ムクノキ属の落葉高木。東アジアに分布する。成長が比較的早く、大木になる。床柱などに用いられている。
○向板(むこういた)
抽斗の一番奥の板。先板とも言う。
○無孔材(むこうざい)
導管がない樹木。針葉樹を指すことが多い。
○無彩色(むさいしょく)
色合いがない色。白、灰色、黒などの色を指す。
○棟上げ(むねあげ)
建物の新築の際に行われる祭祀。上棟式とも言う。
○室(むろ)
温度や湿度が一定に保たれた部屋。地下に作られることが多い。漆器を乾燥させる部屋として使ったり、発酵食品を作る際にも使用された。
め
○メープル(めーぷる)
カエデ科の落葉広葉樹で、カナダ及びアメリカ合衆国東部に多く自生する。木の葉はカナダ国旗にも採用されている。木肌は美しい。材質の硬さにより呼び名が変化する。硬い木質の場合はハードメープル。柔らかい木質の場合はソフトメープルと呼ぶ。
○銘木(めいぼく)
木質が優れている。色合いが良い。装飾に向いている。価値の高い木などの条件を兼ね備えた樹木。
○夫婦箪笥(めおとだんす)
2つの箪笥を一対に組んで販売した婚礼用の家具。
○目地(めじ)
レンガやコンクリートブロックを積み上げたり、タイルを貼った時にできる継ぎ目。
○目透かし(めすかし)
部材同士の接合部に隙間を開けること。
○目線(めせん)
無理のない姿勢で見つめた時の人の視線の位置。
○メゾネット(めぞねっと)
1住戸がに2層以上の構造で作られた集合住宅。
○目立て(めたて)
のこぎり・やすりなどの目がつぶれてにぶったものを、鋭くすること。
○メッキ(めっき)
木材や金属などの表面を他の金属で被膜すること。
○目止め(めどめ)
木材の導管等の小さな穴を埋めること。
○メラミン化粧版(めらみんけしょうばん)
色や柄を印刷した化粧紙に、メラミン樹脂を含浸した材を表面の仕上げ材に使用した合板。
○メラミン樹脂
アミノ樹脂に属する熱硬化性樹脂でメラミンとホルムアルデヒドとの重縮合により製造される合成樹脂。
○綿(めん)
最も生産量の多い天然繊維。耐久性、染色性にも優れた素材。衣類やファブリックなど様々な分野で使われている。
○面材(めんざい)
面となる部分へ取り付ける材。
○免震構造(めんしんこうぞう)
建築物の基礎や構造にゴムやダンパーなどを組み込み、揺れを吸収する構造。
○メンテナンス(めんてなんす)
機械や椅子など、本来の機能を維持するために行う点検作業。
も
○毛氈(もうせん)
厚手のフェルト状の敷物。カーペットの一種。
○杢(もく)
木目に現れる独特の模様。装飾的価値の高い模様を杢と呼ぶことが多い。
○木材(もくざい)
樹木の幹から製材して作られた物。
○木質繊維板(もくしつせんいばん)
木材を細かくしたものを、接着剤などで圧縮成形した板の総称。パーチクルボードやMDFが代表的。
○木造(もくぞう)
建築物の主要構造部材を木材で構成した建物。
○木ネジ(もくねじ)
木材を締結する際に使用するネジ。先がとがっており2/3程度のところまでがネジ部になっているものが多い。
○木馬(もくば)
木で作られた馬の遊具。
○モザイク(もざいく)
タイルや陶磁器、ガラスなどを細かく割って、それらを組み合わせて貼る事。
○モダンスタイル(もだんすたいる)
モダンには「現代的な」と言う意味がありますが、それだけではなく今では装飾が少なく、直線的なデザインのものを中心に取り入れたインテリアスタイルのことを指します。
○持ち送り金具(もちおくりかなぐ)
箪笥の左右両サイドに、持ち運びをしやすくするために取り付けた金具。
○モノトーン(ものとーん)
同じ色で明度・彩度の違いを利用して組み合わせる方法。または白・灰色・黒の無彩色で組み合わせる方法。
○樅(もみ)
マツ科の常緑針葉樹。日本の特産種。材の色はほとんどが白色に近い色をしている。柔らかくて軽く、加工もしやすいのが特徴。建築材として用いられることが多い。
○森田 恭通(もりた やすみち)(1967年~
大阪府生まれのインテリアデザイナー。日本だけでなくニーヨークやカタールなど世界へ活躍の場を広げている。グラフィックやプロダクトなど幅広い分野でも活躍している。グラマラス代表
○盛り土(もりど)
低い地盤や斜面に土砂を盛り上げて平たい土地を作る作業。
○モルタル(もるたる)
セメント・水・砂を混ぜて煉り合せたセメントモルタルを省略してモルタルと呼ぶ。
○モーメント(もーめんと)
木材などの物体を回転もしくは曲げようとする作用のこと。
○モールダー(もーるだー)
型削り、型押し用の機械の総称。
○モールディング(もーるでぃんぐ)
廻り縁として壁面の上部に貼ったり、腰壁とクロスの境目に貼る場合の、見切り材として使う内装材です。
や
○焼桐(やきぎり)
桐箪笥や下駄などに趣を出す為に、意図的に桐材を焼き焦がし、木目を浮き出させる加工方法。杉材に加工を行うと焼杉と言う。
○屋久杉(やくすぎ)
鹿児島県の屋久島で育った杉。特に1000年以上の樹齢のある物を指すことが多い。木目模様は美麗で、鶉杢(うずらもく)が現れる。銘木として珍重され、江戸時代には米の代わりに年貢として納められていた。
○櫓炬燵(やぐらこたつ)
炭火や電気を熱源にして櫓で囲い、上から布団などで覆って暖をとる炬燵。
○薬研彫り(やげんぼり)
彫刻技法の一つで、溝がV字形になった彫り方。
○柳 宗理(やなぎ そうり 1915年~2011年)
東京都生まれのデザイナー。日本のインダストリアルデザインの確立と発展に大きく影響を及ぼした人物。代表作のバタフライスツールは、ユニークな形状と実用性を兼ね備えたスツールで、1950年代のミッドセンチュリーと呼ばれる時代に大ヒットした。
○脂(やに)
樹木から分泌される樹液。代表的な物には松から取れる松脂がある。
○山桜(やまざくら)
バラ科の広葉樹。木質はやや重硬で強靭。磨くと光沢が出る。
○大和絵(やまとえ)
日本の風景や俗を主題として描かれる絵。
○槍鉋(やりがんな)
鉋の一種。長い棒の先に柳の葉に似たような刃が付いている。槍に似たような形状からこの名前が付いた。
ゆ
○ユーカリ(ゆーかり)
フトモモ科の広葉樹。オーストラリアやタスマニア島に分布しており、500種類以上あると言われている。成長が早く、重硬で耐久性に優れていることから建築用構造材として利用されている。
○UV塗装(ゆーぶいとそう)
紫外線を利用して塗膜を硬化させる特殊な塗装方法。他の塗装方法で作られた塗膜よりも硬いのでキズが付きにくい。
○有彩色(ゆうさいしょく)
赤、青、黄色のような彩のある色。
○床板(ゆかいた)
建物の床に張った板。フロアボードとも言う。
○雪見障子(ゆきみしょうじ)
障子の下半分にガラスをはめ込み、小障子を上げる事で外が見えるように工夫された障子。
○有孔ボード(ゆこうぼーど)
円形又はスリット状の穴を一定間隔で開けた板状の物。吸音材として用いられる。音楽教室やスタジオなどで使われることが多い。
○油性ワニス(ゆせいわにす)
天然樹脂や合成樹脂に乾性油を合わせて作られる透明な塗料。
○ユニット家具(ゆにっとかぐ)
基本となる箱や棚を幾つか作り、それらを自由に組み合わせることができるようにした家具。
○ユニバーサルデザイン(ゆにばーさるでざいん)
障害の有無や年齢に関係なく、誰にでも利用しやすいように考えられたデザイン。
○弓鋸(ゆみのこ)
弓型の枠に、細い鋸の刃を張ったもの。
○揺り椅子(ゆりいす)
前脚と後脚をそり状に加工した材でつなげた椅子。座ると前後に揺らすことができる。ロッキングチェアとも言う。
よ
○洋家具(ようかぐ)
西欧のスタイルや加工技術を取り入れた家具。
○様式(ようしき)
一定の形式
○養生(ようじょう)
工事などの作業工程で、すでに仕上がっている部分を汚したり傷つけないように保護するカバー。
○容積率(ようせきりつ)
延べ面積の敷地面積に対する割合。
○用途地域(ようとちいき)
都市計画法によって定められた地域の活用目的を表すもの。
○洋服箪笥(ようふくだんす)
洋服をハンガーなどに掛けたまま収納できる箪笥。
○吉岡 徳仁(よしおか とくじん 1967年~ )
佐賀県生まれのデザイナー。ISSEY MIYAKEやNISSANなどのデザインで活躍していたが、2000年に発表した「Honey-pop」で注目を集め、その後プロダクト、空間、パッケージ、建築など幅広い分野で活躍している。「Honey-pop」はニューヨーク近代美術館に所蔵されている。
○寄木(よせぎ)
色調が異なった木材を幾何学模様などに組み合わせて、薄く削り出し、それを木に張り付けた木工芸品。箱根細工が有名。
○嫁入り道具(よめいりどうぐ)
結婚の際に、新婦が持参する箪笥や鏡台などの家具。
○鎧戸(よろいど)
数本の小幅の板を、傾斜を持たせて平行に取り付けた戸。
○ヨーゼフ・ホフマン(1870年~1956年)
チェコ生まれのデザイナー。ウィーン分離派を立ち上げた中心人物の一人。建築家や家具デザイナーとして活躍しただけでなく、装飾や食器のデザインもしている。
ら
○ライティングビューロー(らいてぃんぐびゅーろー)
書き物をする机と収納が合わさったもの。writing(書き物をする机)+bureau(引出付きの収納)が合わさった言葉。
○ライティングデスク(らいてぃんぐですく)
書き物をする机
○ライフスタイル(らいふすたいる)
生活様式。
○ラウンジチェア(らうんじちぇあ)
休憩や談話スペースに置く、ゆったりと座ることができる椅子。
○ラグ(らぐ)
小さく厚手の敷物。部分的に敷く物。
○ラス(らす)
モルタルを塗る際に付着を良くするために使用する金網。ひび割れも予防することができる。
○螺旋階段(らせんかいだん)
スパイラル状の階段。廻り階段とも言う。
○ラタン(らたん)
日本では籐と言う名前で知られているラタン。熱帯アジアを中心に自生しており、茎は強靭で弾力があり、さらに軽量。しなやかなラタンは曲線加工に向いており、椅子やカゴなどに用いられている。
○ラダーバックチェア(らだーばっくちぇあ)
背もたれがはしご状になっている椅子。
○ラッカー塗装(らっかーとそう)
ウレタン塗装が主流になる前には頻繁に用いられていた塗装方法。木材の経年変化を楽しむことができます。アンティーク家具の修復やエイジング加工の際に用いられることが多い。
○ラック(らっく)
物を載せるための棚。店舗やオフィスなどで用いられる棚のような形をした什器を指すことが多い。
○ラッチ(らっち)
日本語では閂(かんぬき)や掛け金と言う意味がある。扉が衝撃などで開かないようにする金具のこと。
○ラティス(らてぃす)
庭やガーデンスペースなどに使われる木製のフェンスや柵のこと。格子になっているものもあり、植物などのつるをはわせたりすることもある。
○ラテックス(らてっくす)
ゴムの木から採取した樹液で作られた天然ゴム。近年では合成ゴムもラテックスと呼ぶこともある。ベットや椅子のクッション材として用いられている。
○螺鈿(らでん)
オオム貝などの七色の光を反射する貝殻を、加工して装飾に用いる技法。
○ラバーウッド(らばーうっど)
ゴムの木。樹液が採取できなくなったゴムの木を、伐採して加工した木材のこと。
○ラワン(らわん)
フタバガキ科の木材の総称。熱帯アジアを中心に産する。木材は薄赤色、灰白色などがあり、建材、家具材として使われている。合板の材料として用いられていることが多い。
○ランドリールーム(らんどりーるーむ)
洗濯部屋。
○ランニングコスト(らんにんぐこすと)
建物などが完成した後に、設備の維持・運用・管理に必要な費用。
○ランバーコア(らんばーこあ)
小幅な木材を繋ぎ合わせて作られた芯材。
○欄間(らんま)
鴨居の上にある開口。格子や透かし彫りなどの飾り板をはめ込むことが多い。
り
○リクライニングチェア(りくらいにんぐちぇあ)
背もたれを後ろに倒すことができる椅子。
○リップルマーク(りっぷるまーく)
板面に現れるさざ波のような微細な模様。
○リネン(りねん)
麻製の薄地の織物。
○リノベーション(りのべーしょん)
住宅や店舗などの機能を見直し、機能を向上させるための改修工事。
○リフェクトリーテーブル(りふぇくとりーてーぶる)
大人数で食事をする時に使われるテーブル。リフェクトリーには食堂と言う意味がある。
○リフォーム(りふぉーむ)
増改築や改装・修繕。
○リフティングテーブル(りふてぃんぐてーぶる)
天板の高さを変えることができるテーブル。
○リボン杢(りぼんもく)
木目模様の一種。光の当たり具合により順目と逆目が交互に縞模様になって見える杢。
○琉球畳(りゅうきゅうだたみ)
正方形で畳縁がない畳。
○両袖机(りょうそでつくえ)
机の両サイドに引き出しが付いている机。
る
○ルーバー(るーばー)
羽板とよばれる細長い板を、枠組みに隙間をあけて平行に取り付けたもの。
○ルクス(るくす)
照度の単位。1ルーメンの光束で1?の面積を照らす場合、1ルクスとなる。
○ル・コルビュジエ(1887年~1965年)
スイス生まれの建築家。主な活動拠点はフランスにあり、建築、プロダクトデザインなど幅広い分野で活躍した。フランク・ロイド・ライトとミース・ファン・デル・ローエと共に「近代建築の三大巨匠」と言われている。代表作に日本の国立西洋美術館がある。
○ルネサンス様式(るねさんすようしき)
14~16世紀に、イタリアからヨーロッパ全土に広まった古典文化への回帰を思潮した様式。
ルネサンスは再生の意味。
れ
○レースカーテン(れーすかーてん)
透視性の高い編み物で作られたカーテン。
○レイアウト(れいあうと)
家具などを配置する図。
○レッグジョイント(れっぐじょいんと)
机の脚を取り付ける際に使用される金具の一種。通常、天板と脚の取り付けには幕板を使用することが多いがそれを必要とせず、取り付けた際にも金具が見えなくなりスッキリとした仕上げにできる。
○レトロ(れとろ)
復古調。20世紀前半の家具に見られる様式をレトロと表現することが多い。
○レプリカ(れぷりか)
復刻版。複製。
○連結金具(れんけつかなぐ)
システム家具やユニット家具を組み立てる場合、ユニットを繋げる際に使用される金具。ジョイント金具とも言う。
ろ
○ローズウッド(ろーずうっど)
ツルサイカチ属の植物に冠される総称。木材は茶色や赤茶色が多く、日本では紫檀とも呼ばれている。木質は重硬で耐候性がある。古くから家具や楽器などに用いられてきた。
○ロータリークローゼット(ろーたりーくろーぜっと)
回転式のハンガーパイプを備えた衣類収納用の戸棚。
○ローボード(ろーぼーど)
背の低い台や棚の総称。
○ロールコア(ろーるこあ)
ペーパーコアの一種。円柱状の筒を連続成型積層した中芯材。軽量であるが強度に優れている。
○蝋引き仕上げ(ろうびきしあげ)
桐箪笥などの和家具の仕上げに、蝋を用いて磨き上げる方法。
○ログハウス(ろぐはうす)
丸太を組み合わせて作り上げる小屋
○轆轤(ろくろ)
木材を回転させながら加工を施す際に使用する装置。陶芸などにも使われている。
○ロココ調(ろここちょう)
貝殻模様の名称ロカイユに由来し、18世紀にフランスを中心に流行した軽妙優美な装飾様式。
○ロナン & エルワン・ブルレック
フランス生まれの兄弟デザイナー。ロナン・ブルレックは1971年、エルワン・ブルレックは1976年に生まれる。イタリアの名門家具メーカー「カッペリーニ」や「Vitra」「MAGIS」などで活躍している。ベジタルチェアが有名。
○ロッカー(ろっかー)
施錠ができる個人別の収納。
○ロッキングチェア(ろっきんぐちぇあ)
前後に揺れる構造の椅子。
○ロフト(ろふと)
1つの空間に中二階を設けた空間。屋根裏部屋。
○ロマネスク様式(ろまねすくようしき)
10世紀末から12世紀にかけてヨーロッパ各地で見られる建築や美術様式。
わ
○ワークトップ(わーくとっぷ)
作業をするテーブルの天板。カウンタートップとも言う。
○ワードローブ(わーどろーぶ)
洋服ダンス。洋服を吊り下げて収納するもの。
○ワービング(わーびんぐ)
木材の反り。
○和家具(わかぐ)
日本の伝統的な技法で作られた家具の総称。
○ワゴン(わごん)
キャスターが付いた小さめの台。料理を運ぶための手押し車。
○和紙(わし)
日本古来の製法で作られた紙。保存性・耐久性に優れており、1000年以上も前の和紙が残っている程。世界中の文化財の修復にも使われている。越前和紙、美濃和紙などが有名。
○輪染み(わじみ)
テーブルの上に湯呑などを直接置いた時にできる、塗装面が白く変色したようなシミ。
○綿板(わたいた)
2つの物に挟まれた板。
○和箪笥(わだんす)
和服を収納するために作られた箪笥。和服を入れておく衣装盆を収納することができる。
○ワックス仕上げ(わっくすしあげ)
木材などにワックスを塗り込み仕上げる方法。艶を出したり木材を保護することができる。
○ワニス(わにす)
透明塗料の総称。
○割り付け(わりつけ)
建具や造作家具などの位置や寸法を指定・調整すること。
○ワンルーム(わんるーむ)
洋室とユニットバス、キッチンが一つの空間にコンパクトに設置されたマンションの一室。